行事予定

 2026年9月12日(土)13:30~16:30

2026年度・第37回 京都大学防災研究所公開講座「暮らしに役立つ防災研究!」宇治会場&オンライン ハイブリッド開催


台風、高潮、洪水、災害情報――防災研究は、私たちの暮らしを守る力になります。本講座では、海・川・情報・地域をテーマに、京都大学防災研究所の最新研究をわかりやすく紹介します。防災研究が私たちの暮らしにどのように役立つのでしょうか? 最前線で活躍する研究者とともに考えます。
日時: 2026年9月12日(土)13:30~16:30
受講料:無料(事前に受講申込みが必要です)
会場:京都大学宇治キャンパス宇治おうばくプラザきはだホール/Zoomミーティング
定員(先着順):会場280名/オンライン300名(いずれも先着順)。会場受講者には当研究所のノベルティグッズをさしあげます
対象:学生のみなさん、一般のみなさん、実務者のみなさん。ただし中学生以下は保護者同伴でお願いします
備考:本講座は、土木学会認定CPD プログラムです
後援:宇治市、京都府、国土交通省近畿地方整備局

 

プレスリリース

海上竜巻は上陸後直ちに弱まるわけではない―移動速度の違いで竜巻の強さが維持される―

竜巻は、局所的に回転性の猛烈な風を引き起こす気象現象です。日本の竜巻は、海上で発生するもの(海上竜巻)を含めると、年間50件程度確認されています。日本の市街地の多くは沿岸域の平野部に広がっていることから、竜巻の上陸後の挙動を把握することは、災害を予測・防止する上で大切です。京都大学の佐藤宏樹 理学研究科博士後期課程学生(研究当時、現:名古屋大学研究員)と竹見哲也 防災研究所教授の研究グループは、計算機シミュレーションにより、海上竜巻が上陸した後の強さや形の変化の仕組みを明らかにしました。
本研究成果は、2026年7月29日午前11時(米国東部時間)に米国気象学会の国際学術誌Journal of the Atmospheric Sciencesにオンライン掲載されました。

 

災害調査報告

2026年(令和8年)熊本地震についての災害調査報告を掲載しています

2026年7月28日に発生しました「令和8年熊本地震」により亡くなられた方々に謹んでお悔み申し上げますとともに、救助を待たれている方々が一刻も早く救出されることをお祈りします。また、被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。 京都大学防災研究所は、1951年の創設以来、自然科学から人文・社会科学にわたる災害学理の追求と、防災学の構築に関する総合的研究・教育に取り組んでおります。この度の地震においても、建物やインフラなどで様々な被害が発生しておりますが、地震・地盤・構造物・災害復興など様々な分野の防災研所員が連携し、総力を挙げて現地調査などを通じた災害の科学的理解のために貢献するとともに、科学的理解に基づく地域の復興計画の策定などに貢献して参ります。 第一報として地震動の特性などの資料を公表しております。今後も調査結果などを随時公表する予定です。

 

研究報告

高解像度気候強制力を用いた東南アジアにおける気候変動を考慮した将来の極端な海面水位の非定常変化の評価

大学院生のCalvin Sandiさん、宮下卓也助教、志村智也准教授、森信人教授らの研究チームは、温室効果ガスシナリオの下、海面上昇に加えて高潮や波浪を考慮した東南アジア沿岸域における極端な全海面水位(ETWL)および極端な全沿岸水位(ECWL)の非定常な将来変化を調査しました。地域的な高潮や波浪に加えて海面偏差および潮汐データも組み合わせ、非定常極値解析を用いて、その規模、頻度、および各構成要素の寄与における将来変化を推定しました。赤道付近の地域では、現在100年に1度の確率で発生する規模の極端海面水位のイベントが、2100年までには毎年、あるいはそれ以上の高頻度頻度で発生するとの予測結果が得られました。沿岸域における複合的なハザードに関する包括的な地域評価を提供するものであり、気候変動下における大規模なリスク管理や沿岸域計画の策定に向けた知見となることを期待しています。
本研究成果は、2026年6月17日に、国際学術誌「Earth’s Future」にオンライン掲載されました。

 

プレスリリース

隆起山地の長期的な地形発達史―堆積物中の宇宙線生成核種¹⁰Beを用いた復元と検証の枠組み―

太田義将 理学研究科博士後期課程、松四雄騎 防災研究所教授、元・兵庫県立人と自然の博物館および蒜山地質年代学研究所の加藤茂弘氏、松崎浩之 東京大学総合研究博物館教授らによる研究チームは、堆積物中の石英に蓄積された宇宙線生成核種10Beに着目し、兵庫県南東部の六甲山地と大阪湾を対象に、隆起山地の長期的な地形発達史の復元と検証を行いました。現在の六甲山地から得られたデータに基づいて、過去150万年間の隆起履歴と地形発達史を復元し、流域から排出される河川砂中の10Be濃度の時間変化を計算して、これを大阪湾神戸沖で掘削された深層ボーリングコアの10Be濃度プロファイルと比較したところ、両者はおおむね一致しました。これにより、モデル計算によって復元された隆起山地の地形発達史を、堆積物記録から時系列的かつ定量的に検証することができました。
本研究成果は、2026年6月12日に、国際学術誌「Earth and Planetary Science Letters」にオンライン掲載されました。

 

プレスリリース

台風特性の将来変化―海面水温の上昇による台風強度のばらつき―

森信人 防災研究所教授および志村智也 同准教授の研究グループは、台風が特に発生する9月の気候状態に着目して、台風評価に特化したアンサンブル気候実験を行い、SSTの空間パターンと台風強度特性の関係を確率的に評価しました。さらに将来の地球温暖化を想定した気候実験を行い、将来変化についても定量的に評価しました。
本研究成果は、2026年4月16日に、国際学術誌「Journal of Climate」にオンライン掲載されました。

 

国際協力機構JICAと全国初の「JICA海外協力隊(科学技術協力隊)」覚書を締結しました

当研究所と国際協力機構JICAは、2026年3月12日、京都大学吉田キャンパスにおいて、全国初となる「JICA海外協力隊(科学技術協力隊)」派遣に関する覚書を締結しました。
覚書締結式では、広沢正行JICA関西センター所長および本学副学長・国際戦略本部本部長の河野泰之教授より、科学技術協力隊に対する期待が述べられました。また、当研究所の堀所長からは、長年に渡るメキシコとの研究交流が実を結び今回の派遣に結実したことが述べられ、大柳さんからはメキシコでの活動に対する抱負が述べられました。 また本締結式は、本学大学院総合生存学館と共同で実施しました。

 

プレスリリース

マングローブによる津波・波浪の軽減効果を定量化 ―自然を活かした沿岸防災対策―

森信人 防災研究所教授、Yu-Lin Tsai 同特任助教(現:台湾国立陽明交通大学(National Yang Ming Chiao Tung University)助教)、Che-Wei Chang 同特定助教(現:米国ロードアイランド大学(University of Rhode Island)助教)の研究グループは、代表的なマングローブ種のRhizophora種を対象に、根の形状を正確に考慮し、水深や波の高さによるマングローブによる波の減衰を考慮可能な数値モデルを開発し、マングローブによる波の減衰を評価しました。波の減衰は垂直方向の根の形状と水深に大きく変化し、また減衰量の推定には20-50%のばらつきが生じることを明らかにしました。
本研究成果は、2026年3月5日に、国際学術誌「Journal of Geophysical Research-Oceans」にオンライン掲載されました。

 

研究紹介

私たちはこんな研究をしています
防災研究所の研究紹介サイト

 本研究所が、どのような研究活動を行っているかを一目で見渡せるサイト「私たちはこんな研究をしています」を、開設しています。
 分かり難い複雑な、最先端の防災研究研究を、できるだけシンプルな言葉で表現するように努めたサイトとなっております。
 ぜひ、一度ご覧頂きまして、これを機会に本研究所の研究活動にご興味を持っていただければ幸いです。

 

共同利用・共同研究

施設・設備利用型共同研究の募集

施設・設備利用型共同研究は随時募集中です。
国立大学法人、公・私立大学、国公立研究機関及び独立行政法人機関の教員・研究者又はこれに準ずる方に応募いただけます。皆さまの積極的なご参加を歓迎いたします。

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ピックアップ研究者
中谷 加奈 先生
気象・流域災害研究部門