公開講座2024「京都で育む防災研究の新展開」の録画映像を公開しました

  • イベント報告

2024年9月14日に京都大学宇治キャンパスで開催した、京都大学防災研究所公開講座2024「京都で育む防災研究の新展開」の録画映像を、YouTubeに公開しました。以下のリンク先からご覧ください。


公開講座2024「京都で育む防災研究の新展開」資料と講演映像

全体を通して見られるプレイリストはこちら

開会の挨拶 所長 堀智晴(講演映像

京都府南部で身近に発生する地震 宮澤 理稔 地震防災研究部門 教授(資料講演映像

京都府南部では、時々有感地震に見舞われます。これらの地震がなぜ起こるのか、その科学的背景について説明します。また、この地域で行われている、最新技術を使った地震研究の取り組みについても紹介します。

物理探査とAIで見る京都盆地の地下構造 林 宏一 斜面未災学研究センター 教授(資料講演映像

地面の下の構造は、地震や大雨などの自然災害から身を守るため、また地下水など豊かな自然を守るために重要な情報です。非破壊で地面の下を見ることができる物理探査技術と、データサイエンスで明らかになった、京都盆地の地下構造を紹介します。
土石流災害のリスクを知る 中谷 加奈 気象・流域災害研究部門 教授(資料講演映像
日本は国土の7割を山地が占めて、京都市内では観光地や京都大学の近くにも土砂災害警戒区域が多数存在します。土石流の挙動や砂防堰堤の効果を示す実験や、京都府内を対象とした土石流シミュレーションによる警戒区域の詳細な危険度分布について紹介します。
底生動物から見た日本の河川の特徴と宇治川の特殊さ 小林 草平 水資源環境研究センター 准教授(資料講演映像
日本の河川における生物多様性の高さ、山地土砂生産、砂州(河原)の発達、瀬淵構造による多様性の形成維持機構、底生動物の多さや生息種から見た宇治川の特殊さとその理由、日本の土砂環境と河川生態系の変遷を解説します。
「自らの命は自らが守る」を問い直す 松田 曜子 巨大災害研究センター 准教授(資料講演映像
「自らの命は自らが守る」という言葉は、人々の防災意識を高める標語として用いられ、私たちも当たり前にそのことを受け止めています。しかし、私たちは本当に自分だけで自分のことを守れる存在でしょうか?そうではないという逆説的な立場からみた防災施策とはどのようなものか、考えてみましょう。

質  疑 講演者一同(講演映像

閉会の挨拶 副所長 矢守克也(講演映像