2023年度公開講座を開催しました

  • イベント報告

2023年度公開講座を、9月9日に京都大学宇治キャンパスきはだホール(宇治市)でハイブリッド開催し、会場には70名、オンライン320名の計390名が参加しました。

34回目となる今回は、「地震・火山災害に備える 近畿圏の場合も含めて」というテーマで開催し、なぜ日本には地震・火山災害が多いのか、その謎の背景から、地震・火山災害とその対策まで、2018年大阪府北部の地震や南海トラフによる大阪湾の津波など近畿圏の場合にも言及した講座となりました。

中北英一所長の挨拶で始まり、防災研究所の5名の講演者が登壇し、それぞれテーマに沿った講演を行いました。深畑幸俊教授が「日本列島とプレートテクトニクス」、後藤浩之教授が「地震被害は想定通りとなっているのだろうか?-2018年大阪府北部の地震を例に-」、爲栗健准教授が「火山災害-大規模噴火の影響はどこまで及ぶ?-」、宮下卓也助教が「津波の一般的性質と南海トラフ地震を想定した津波シミュレーション」、多々納裕一教授が「災害に備える-リスク管理と危機管理-」と題した講演を行いました。質疑では参加者から多くの質問が寄せられ、講師が丁寧に回答する姿が見られました。プログラム最後の閉会の挨拶は渦岡良介副所長が勤めました。

本講座後、参加者からは、「難しい話もありましたが、災害について考える機会になり大変勉強になりました」「高度な研究成果を多くの人が聴講できることはすばらしいことと感じました」などの感想が寄せられました。

今回寄せられた質問などは教育研究活動に生かされることになります。今後も、京都をはじめさまざまな地域での開催についても引き続き企画していく予定です。

なお、これらの講演は、後日YouTubeで公開予定です。