講義:地震波減衰構造と地震・火山活動

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開催期間 2017.02.23 ~ 2017.02.24
場所 地震予知研究センター棟200号室

常勤講師による講義を下記のとおり、行います。

講師: 中島淳一 東京工業大学理学院地球惑星科学系・教授

日時:
23日11:00-17:00、24日10:30-15:00

場所: 地震予知研究センター棟200号室
対象: 大学院生を中心に学部生,若手研究者を含む.

 

震波減衰構造と地震・火山活動
地震波減衰は地震波スペクトルの高周波側の傾きから推定されるが,スペクトルの形状は波線に沿う減衰以外に,震源スペクトルやサイトレスポンスの影響も含まれている.そこでNakajima et al. (2013, JGR)はまず,コーダはスペクトル比法により震源スペクトル(コーナー周波数)を求め,次に波線に沿う減衰(t*)とサイトレスポンスをインバージョンにより推定する手法を提案した.セミナーでは,その方法を用いて推定された関東・九州・中部日本の減衰構造を紹介し,地殻内変形,マグマ活動,スラブ内地震などと減衰構造の関係を議論する.