第10回防災計画研究発表会

  • 研究会
開催期間 2015.09.06 ~ 2015.09.07
場所 宇治キャンパス きはだホール
第10回 防災計画研究発表会
     -防災文化の醸成に向けて-

日 時――2015年9月6日(日),7日(月)(6日に懇親会を予定)
場 所――京都大学 宇治キャンパス きはだホール 
研究発表―2015年8月31日(月)申し込み締め切り
申込みは下記の公式ホームページより
http://imdr.dpri.kyoto-u.ac.jp/IPwiki/index.php?forum2015

主 催 :NPO法人 国際総合防災学会(IDRiM Society),京都大学防災研究所
発表件数:30件程度
参加費 :無料
 2011年3月11日に発生した東日本大震災は,岩手県・宮城県・福島県を中心とする地
域で 地震,津波,原発事故という災害連鎖を生み, 死者・行方不明者を含めると2万
人以上の人的被害を生みました。 2013年9月に襲来した台風18号に伴う豪雨時には,
ただちに命を守る行動を喚起する「特別警報」を気象庁が初めて発表されましたが, 
2014年には,複数回発表されています。 2013年の伊豆大島に続き,2014年には広島で
大規模な土砂災害は発生し,大きな被害がもたらされました. また,2014年に御嶽山
の噴火により多くの死者・行方不明者が出ており,2015年には箱根での火山活動の活
発化, 口永良部島の噴火による火砕流の発生があり,多くの人々が避難を余儀なくさ
れています。
 異常な自然現象が頻発する中では,災害時の被害を最小限にとどめんとする減災の考
え方が重要視されていますが, 減災社会を実現するための対策は,実現することが困
難なものが多く,そこに存在する課題は多岐に亘りかつ複雑であるため, その課題解
決には様々な分野の研究者が個々に取り組むだけでなく,相互に知恵を出し合い連携
しなければならなりません。 さらに,このような形で得られた知見は,災害に立ち向
かう地域に還元される必要がありますが, 知見を活かすには,地域に災害文化を醸成
しておくことが求められるのも事実です。
 本研究発表会では,地域防災に携わる土木工学,建築学,地学,情報学,心理学,社
会学などの研究者および実務者が一同に集い, 実践的・理論的な研究発表を行い,そ
れらについて様々な視点から討議するとともに,地域防災に関する今日的課題や今後
の展開について議論する場とし, 防災計画学の体系化を目指します.
 また,ここで得られた知見が各地域に還元されることにより,全国各地の地域防災力
が向上することを期待しています. 平常時から広く地域防災力に関する情報交換を行
い,研究上の課題を継続的に発見して対応し,その成果を共有化するとともに, 社会
に還元していくためのネットワーク構築を目指しています.
 防災計画,地域防災システムに携わる多くの研究者・実務者に参加していただけると
幸甚です.