研究者のコメント
「日本の沿岸域は、都市が広がっていたり、工場や発電所など工業地帯が展開していたり、原子力発電所が立地していたりと、災害に対する脆弱性の高い場所です。日本における強風災害は、台風・低気圧・竜巻といった現象によって生じます。中でも竜巻は、発生頻度は高くはないものの、一度強い竜巻が発生すると被害は激甚なものになります。また、台風により竜巻が発生する場合もあります。こういった竜巻は海上で発生する場合が多いことから、竜巻の上陸後の振る舞いを理解することが科学的にも実用的にも大切です。さらに、稀な現象ですが、地震被害後の竜巻の発生といった複合的な要因による災害の激甚化に対する想定も必要だと思います。日本のように、気象災害、地震災害、火山災害といった多様な自然災害の発生地では、複合災害の視点はますます重要になってきます。」(竹見哲也)
「竜巻は大学の理学部の気象学分野、工学部の風工学分野のそれぞれから研究されています。私は理学部の所属でしたが、工学部で行われている竜巻研究に近い手法で研究を行いました。特に、計算機の中に仮想的な実験装置を作成して動かすことに楽しみを感じました。自然現象を模型として再現する、理学と工学の良いとこ取りのような研究を今後も続けていければと思います。」(佐藤宏樹)





