高解像度気候強制力を用いた東南アジアにおける気候変動を考慮した将来の極端な海面水位の非定常変化の評価
- 出版 研究報告
大学院生のCalvin Sandiさん、宮下卓也助教、志村智也准教授、森信人教授らの研究チームは、温室効果ガスシナリオの下、海面上昇に加えて高潮や波浪を考慮した東南アジア沿岸域における極端な全海面水位(ETWL)および極端な全沿岸水位(ECWL)の非定常な将来変化を調査しました。地域的な高潮や波浪に加えて海面偏差および潮汐データも組み合わせ、非定常極値解析を用いて、その規模、頻度、および各構成要素の寄与における将来変化を推定しました。赤道付近の地域では、現在100年に1度の確率で発生する規模の極端海面水位のイベントが、2100年までには毎年、あるいはそれ以上の高頻度頻度で発生するとの予測結果が得られました。沿岸域における複合的なハザードに関する包括的な地域評価を提供するものであり、気候変動下における大規模なリスク管理や沿岸域計画の策定に向けた知見となることを期待しています。
本研究成果は、2026年6月17日に、国際学術誌「Earth’s Future」にオンライン掲載されました。
研究者のコメント
「地球温暖化による極端海面水位の時空間的変化を理解することは、科学的に興味深いとともに、工学的また社会的にも重要な課題です。今回の成果は第1著者のCavin Sandiさん(工学研究科社会基盤工学専攻博士後期課程)の博士論文の成果であり、今後は適応策も含めた成果を定量的に示していく予定です。」





