第5回日本チリ学術フォーラム・日本ラテンアメリカ会議を開催しました
- イベント報告 国際交流
2025年9月29日~10月2日、京都大学宇治キャンパスにおいて第5回日本チリ学術フォーラム・日本ラテンアメリカ会議を開催しました。日本およびチリから約150名の研究者・大学院生が参加しました。本年度のテーマは「天文学と天文計測技術」、「地球科学・気候変動・防災」、「医・工学連携による生体工学・ヘルスケア分野」、「社会・文化・教育に関わる課題」、「エコロジー・持続可能な建築・都市計画」、「高齢化社会における生活の質、食と健康の課題」の6つです。それぞれがワークショップを通じて、情報共有及び新たな共同研究に向けた議論を進める貴重な機会となりました。
開会式に先立ち、防災研究所の特別会議室にて懇談会を実施しました。懇談会には、リカルド・ロハス特命全権大使(チリ共和国)、カルロス・ラドリクス国立研究開発機構副長官、ロサ・デベス学長(チリ大学)、クリスティアン・ゴンザレス副学長(チリ大学)、マリア・フェレンベルグ副学長(チリ・カトリカ大学)、マリア・ロドリゲス副学長(コンセプシオン大学)、ミゲル・ルイス・オライアン医学部長(チリ大学)、フランシスコ・コンチャ理工学部長(チリ大学)、ヘクトール・ラミレス数理モデリングセンター長(チリ大学)、サムエル・エビア物理学部長(チリ・カトリカ大学)、エデュアルド・ベラ教授(チリ大学)、井上友二氏(のうえノバ株式会社)、大越慎一理学系研究科長・総長特別補佐(東京大学)、土居守国立天文台長ら、本学から椹木哲夫理事・副学長、堀智晴防災研究所長らが参加しました。
その後実施された、第5回日本チリ学術フォーラム・日本ラテンアメリカ会議の開会式では、椹木理事、堀所長、大越理学系研究科長、デベス学長、ロハス大使、ラドリクス副長官、松本昌三日本学術振興会人材育成事業部長(兼)研究事業部長による挨拶に引き続き、伊藤喜宏教授(京都大学防災研究所)、エンリケ・ウォルカー教授(チリ大学)、森尾友宏理事・副学長(東京科学大学)、中西真医科学研究所・前所長(東京大学)による基調講演が行われ、地震・津波防災、日本とチリの建築様式の比較、医・工連携のバイオメディカル研究、老化プロセスの制御に関する先端の取り組みなど、多彩な内容が紹介されました。
2日目と3日目には、6つの会場でそれぞれのテーマに関するワークショップが開催され、日本とチリの双方の最新の研究成果や各テーマにおける課題が共有されました。ワークショップ後にはそれぞれの交流会も行われ、地域と立場を越えた意見交換が活発に行われました。
4日目には、閉会式を執り行いました。6つのワークショップから議論された内容について報告が行われた後、マリア・フェレンベルグ副学長(チリ・カトリカ大学)、マリア・ロドリゲス副学長(コンセプシオン大学)、クリスティアン・ゴンザレス副学長(チリ大学)より閉会の祝辞をいただいた後、今フォーラムの実施委員長である河野孝太郎・東京大学理学系研究科教授より閉会の挨拶がありました。
5日目には、平等院と大阪・関西万博を訪問しました。万博ではチリパビリオン館内をゆっくり見学することができました。本国際フォーラムは学際的な研究交流の場として、大きな意義を持つものとなりました。

第5回日本チリ学術フォーラム・日本ラテンアメリカ会議(京都大学宇治キャンパスきはだホール)






