藤田正治名誉教授が令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰を受けました
- 受賞
2025年9月17日、藤田正治名誉教授が総理大臣官邸で令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰を受けました。詳細は以下のとおりです。
- 受賞者名:藤田正治 名誉教授(現 一般財団法人 砂防・地すべり技術センター 研究顧問 )
- 賞の名称:令和7年防災功労者内閣総理大臣表彰 土砂災害防止活動 個人[防災体制の整備]
- 受賞理由:氏は、京都大学において、永年にわたり砂防学にかかる多数の研究業績をあげられたほか、地域防災活動にも活用可能な警戒避難支援ツールを開発するなど、地域防災力の向上にも大きく貢献された。研究活動では、流砂や河床変動の研究に基礎を置きつつ、幅広い視点から土砂移動に伴い発生する様々な問題解決につながる先駆的な研究を展開し、多くの論文を、砂防学会誌をはじめとした学術誌に投稿されている。 特に、様々な降雨パターンにおいて避難行動に影響するハザードの発生を予測する、警戒避難に対する支援ツールとしての複合土砂災害シミュレータ(SiMHiS)を開発した。このシミュレータは、地域・地区での事前の防災活動にも活用されており、地域防災力の向上に大きく役立っている。
また、国土交通省や近畿地方の府県を中心に数多くの委員会等に参加され、最新の研究成果や高度な知見をもとに、技術的、学術的な面から的確な助言、指導を行うなど、砂防行政においてより効果的な施策を立案・展開するため多大なる貢献があった。さらに、大学において質の高い教育を実践され、これにより多くの優秀な砂防技術者を輩出した。その他、各種シンポジウムや学術的な会議において基調講演を行うとともに、土砂災害にかかる講義、説明を行うなど、講演や広報活動を通じて若手研究者や技術者への技術伝承にも努められている。加えて、令和2年から令和4年までは、公益社団法人砂防学会長として、全国各地で発生した土砂災害に対する現地調査等を主導し、緊急調査団を編成して緊急調査を行うとともに、これら調査に基づく調査報告をとりまとめて公表し、災害発生原因や今後の対策等の検討に資する取組を行う等、砂防行政に多大な貢献をされた。 - 受賞日 :2025年9月17日





