第19回若手砂防・土木技術者のための奥飛騨研修会を開催

  • イベント報告

2025年8月24日から26日にかけて、第19回「若手砂防・土木技術者のための奥飛騨研修会」が開催され、全国から77名の若手技術者、研究者、学生が参加しました。本年度のテーマは「火山流域における砂防」。活火山・焼岳の麓を舞台に、講演、現地巡検、排砂見学を通じて、火山地域特有の砂防の課題や現場の実態を学ぶ貴重な機会となりました。

初日には、北海道大学の山田孝特任教授による「火山砂防の研究・技術開発の課題」、京都大学の大見士朗教授による「北アルプス南部の地震火山活動と研究観測体制」、砂防地すべり技術センターの池田暁彦火山防災部長による「火山噴火緊急減災対策」など、多彩な講演が行われ、研究の最前線や防災の取り組みが紹介されました。

2日目は高原川流域や焼岳・上高地側での現地研修にて、砂防堰堤や観測施設を巡り、参加者は現場の視点から理解を深めました。社会人と学生の交流会も行われ、世代や立場を越えた意見交換が活発に行われました。

最終日には穂高砂防観測所で排砂見学を実施。河床構造や土砂移動の様子を目の当たりにし、参加者は理論と実地を結びつけた学びを得ました。本研修会は、火山砂防の将来を担う人材育成と交流の場として、大きな意義を持つものとなりました。

 

 

 

火山砂防に関する講演会の写真(2025年8月24日,中尾公民館)

 

Aコース現地巡検(高原川流域)

 

穂高砂防観測所ヒル谷観測堰堤の排砂見学