第105回総合防災セミナー
- セミナー
| 開催期間 | 2025.09.05 15:00 ~ 17:00 |
|---|---|
| 場所 | 宇治キャンパス本館E417D および オンライン |
| 対象 | 研究者、学生、一般 |
9月5日(金)に第105回総合防災セミナーを開催します。
本セミナーは、日本語で行います。
【日時】
9月5日(金)15:00-17:00
【会場】
宇治キャンパス本館E417D および オンライン
参加登録はこちら(オンライン参加の場合、10月24日午前9時までにご登録ください):
https://forms.gle/HoBtjXUotqXXyKjv9
対面参加の場合は、直接会場にお越しいただいて構いません。
【講演題目】
災害後の住まいの再建に関わる課題と対応
【講演者】
東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻
佃悠准教授
【概要】
災害が発生すると、社会の脆弱面が露呈する。2011年東日本大震災では高度経済成長期に確立された諸制度の限界が垣間見えた。2024年能登半島地震では極度の過疎化・高齢化による従来型復興の困難に加えて、建設業界の加速する人手不足が、当面表面化していると言えるだろうか。住まいは人間が生活するためには欠くことができないものだが、単に雨風を防ぐ「住宅」があれば良いわけではなく、脆弱な人間の体と心を支え続けることも期待される。例えば、阪神・淡路大震災では孤独死として現れた課題を東日本大震災では住まいの間取りから問い直すことで克服しようとした。ただし、この実現のためには、自治体内での発意、優秀な設計者・施工者の確保、空間の質を担保する仕組み、コミュニティ形成への支援など表に現れにくい様々な仕掛けが必要であった。東日本大震災やその後の災害を中心に、住まいの復興に関わる課題とその対応について、現場の状況を深掘りしながら考えてみたい。
【略歴】
2006年3月東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2006年4月-2008年3月ビルマネジメント会社勤務
2012年3月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了
2012年4月-2019年12月 東北大学大学院工学研究科都市・建築学専攻助教
2020年1月-現在 同准教授
博士(工学)、一級建築士
専門:建築計画、高齢者居住、災害復興
著書:『集合住宅の新しい文法』、『復興を実装する-東日本大震災からの建築・地域再生』など




