1000 人のクロスロード2014 ~子どもも、大人も大災害にそなえて決断!シミュレーション・ゲーム大会~を開催

  • イベント報告

 2014 年12 月23 日の午後、本研究所の減災社会プロジェクトが共催する「1000 人のクロスロード2014」が全国各地で開催されました。開催場所はメインとなる神戸会場(神戸国際展示場)の他、仙台、高知、札幌・酒田・新潟・横浜・静岡・呉・福岡の10 ヶ所で同時開催され、それぞれの会場をネットなどで生中継しながらクロスロードゲーム大会という初の試みが行われ、総計1000 人を超える約1300 人の参加者がクロスロードゲームを楽しみ、盛況のうちに終了しました。
 クロスロードとは、本研究所の矢守克也教授のほか、吉川肇子教授(慶応技術大学)、網代剛助教(産業技術大学院大学)が共同開発した防災カードゲームで、災害対応などを題材にジレンマ(どちらの選択もメリット・デメリットがある)を伴う問題に対して、「YES」か「NO」かの重大な決断を下す体験ができるゲームです。
 参加者は、5 人~7 人のグループに分かれ、各ジレンマ問題に挑戦しました(例:あなたがもし海辺の小学校の教員で、大きな揺れが2 分近く続いた後、3 階建ての小学校屋上に避難中に、親が「もっと高い所に避難させたい」と子どもを迎えに来たら引き渡す?)。そして、短い時間の中、「YES」、「NO」のカードで自分ならどうするか?という問いに対し決断を下し、「なぜそう思ったか」の理由などをグループ内で話しあうことで、自分とは異なる意見・価値観の存在への気づきや、今後起こりうる災害でより良い判断ができるための準備や訓練を行うきっかけが得られたようでした。

 

1000人のクロスロード公式HP

 

WS000040      満員の神戸会場                     開会の挨拶(矢守教授と吉川教授)

WS000041      他会場のネット中継の様子                        司会者指名によって判断理由を答える参加者