気候変動予測先端研究プログラムと宇宙航空研究開発機構の連携推進について

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国立大学法人 東京大学 大気海洋研究所気候システム研究系

国立研究開発法人 海洋研究開発機構 地球環境部門環境変動予測研究センター

一般財団法人 気象業務支援センター 研究推進部第一研究推進室

国立大学法人 京都大学防災研究所 気象・水象災害研究部門

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター

 

 

 

文部科学省受託事業「気候変動予測先端研究プログラム(SENTAN)」の主管機関の代表者が所属する国立大学法人東京大学大気海洋研究所気候システム研究系、国立研究開発法人海洋研究開発機構地球環境部門環境変動予測研究センター、一般財団法人気象業務支援センター研究推進部第一研究推進室及び国立大学法人京都大学防災研究所気象・水象災害研究部門、並びに国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)地球観測研究センターは、「文部科学省受託事業気候変動予測先端研究プログラムの実施に係る連携・協力の推進に関する協定」を2023年3月22日付で締結しました。

 

 

 

協定内容
JAXAが所有する衛星データ及びその解析技術の積極的な活用により、SENTANにおける横断的な連携・協力を行うことを目的としています。

 

 

 

協力の意義
衛星データの数値モデルにおける活用は、地球環境課題の解決への貢献には必要不可欠なものであり、JAXAにおいては短期予測の分野での連携において近年大きな進展がありました。他方、気候変動研究等の長期予測を行う気候モデルでの活用に関しては、単発的には実施してきたものの、ミッション横断的な連携・協力が不足していることが課題でした。
SENTANにはIPCC等で引用される国際的な気候モデル比較のプロジェクトに参加する日本の主要な気候モデル研究機関が参加しており、本協定の下でのSENTANにおける衛星データの利活用によって一層のIPCCへの貢献が期待されます。  雲降水プロセスの理解やモデリングの高度化や、気候予測モデル内の物質循環や放射収支に関わる火災プロセス(背景環境、燃焼過程、物質放出等)の改善、気候予測モデルのアウトプットを入力とした陸面予測モデルに基づく災害予測の高度化等、衛星データを活用するさまざまな研究課題において、SENTANの各領域課題とJAXAの間で連携を推進していきます。

 

図 衛星データを用いたSENTANとJAXAの連携の一例