日本災害復興学会公開シンポジウム「若者の語りのカタチと支える人~阪神・淡路大震災から28年 東日本大震災から12年」

  • シンポジウム
開催期間 2022.10.02  13:30 ~ 16:00
場所 宇治おうばくプラザ きはだホール
対象 研究者、学生、一般

【主催】日本災害復興学会・京都大学実行委員会
【共催】防災研究所特定研究集会 2022C-03 災害復興研究におけるスペシャ ルト-ク-セッション
 
【開催日時】2022年10月2日(日)13時30分~16時00分
 
【場所】
京都大学宇治キャンパス・宇治おうばくプラザ きはだホール(京都府宇治市五ヶ庄)
https://www.uji.kyoto-u.ac.jp/campus/obaku.html
(YouTubeでも配信いたします)
 
【参加申込みURL】
https://forms.gle/6mXt1TMFLiPBdsP17
 
【企画趣旨】
 「子どものころには理解できなかった体験を、大人になるにつれて言語化できるようになる」。東日本大震災を幼い頃に体験した若者の言葉である。災害を体験した子どもたちは、成長過程で独特の葛藤を感じ、時に立ち止まり、時に前へと進み、時に周囲の寄り添いに支えられる。子どもの頃の体験を語る若者は、何を語り、なぜ語るのか。阪神・淡路大震災と東日本大震災を体験した当時の子ども、今の若者と、その若者の語りに寄り添った大人を招き、若者の語りのカタチを考える。
 
【プログラム】
基調講演 若者の「語り」が持つ二つの意味を考える 諏訪清二(兵庫県立大学客員教授)
対談①:中村翼×舩木伸江
対談②:菊池のどか×永沼悠斗
パネルディスカッション
 
【登壇者略歴】
諏訪清二氏:舞子高校環境防災科で防災教育をスタート。災害を生き延びる方法にとどまらず、災害ボランティア、災害体験の語り継ぎなど、防災教育の幅を広げて子供たち、教職員、防災教育関係者を対象に活動を継続中。中国、ネパール、スリランカ、トルコ、モンゴルなど海外での活動も豊富。防災教育学会会長、兵庫県立大学客員教授(減災復興政策研究科)など。
 
中村翼氏:1995年1月17日、神戸市兵庫区生まれ。「語り部kobe1995」メンバー。阪神淡路大震災が発生した午前5時46分の約12時間後の午後6時21分、三宮の上田病院にて誕生。神戸市立明親小学校入学後、小学5年生の時に父親の転勤により岐阜県へ移住し、中学3年生まで過ごし、再び神戸へ。神戸市立須佐野中学校卒業後、県立神戸北高校から神戸学院大学に進学し、現在に至る。現在は、兵庫県内で会社員として過ごす。
 
舩木伸江氏:神戸学院大学現代社会学部・社会防災学科・教授。京都大学大学院 情報学研究科博士後期課程 (単位取得退学)、2006年に神戸学院大学へ着任。学際教育機構 防災・社会貢献ユニット専任講師、人文学部、現代社会学部准教授を経て 2021年から現職。研究テーマは、「防災教育」。学校における防災教育の現状と課題 新たな防災教育ツールの開発、災害経験者の語り継ぎに関する研究に取り組む。兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会の学校防災アドバイザーも務める。
 
菊池のどか氏:岩手県釜石市出身。釜石東中学校で、中学2年生から体験型の防災教育を受ける。防災担当の整美委員会委員長として、地域美化活動や防災活動に取り組んだ。卒業間近の3月11日に東日本大震災が起こり、隣接する鵜住居小学生の児童とともに避難した。被災後、釜石高校に入学。釜石東中学校の避難についての取材を受けたことがきっかけで、語り部と呼ばれるようになった。岩手県立大学卒業後、かまいしDMCに入社し、いのちをつなぐ未来館(震災伝承施設)に配属となった。震災時の経験のガイドや、防災に関する展示などを製作する職に就いた。2021年5月からは、株式会社8kurasuに入社し、語り部やガイドを続けながら、防災のワークショップ等の企画運営を行った。現在はフリーランスとして語り部を行っている。
 
永沼悠斗氏:大川伝承の会。宮城県石巻市出身・在住。 3.11当時は高校生。2014年より大川伝承の会で語り部活動を開始、「失われた街」模型復元プロジェクト記憶の街ワークショップin大川地区 実行委員を務める。3.11メモリアルネットワーク「若者プロジェクト」メンバーとして、若手語り部の連携やメディアと取材対象との対話機会創出に尽力。