第59回総合防災セミナー

  • セミナー
開催期間 2022.07.11  15:00 ~ 17:00
場所 ハイブリッド(宇治キャンパス S-519DおよびZoom)
対象 研究者、学生、一般
7月11日(月)に第59回総合防災セミナーを開催いたします。ご関心ある方はご参加お待ちしております。
セミナー言語は日本語です。

 

[Title]
防災の原点を考える
 

[Date]
2022年7月11日(月) 15:00〜17:00
 
[Venue & Registration]
Zoomと対面のハイブリッド形式で開催します。対面の会場は、京都大学防災研究所S-519Dです。

 

7月9日までに以下よりご登録ください。
https://forms.gle/6SC3cc5c4onzyQqM8

 

[Abstract]
防災研究者は、ともすれば災害リスクのみに注目しがちであるが、災害リスクは生きる上でのリスクの1つに過ぎない。多くの人々は、災害リスクだけではなく、さまざまな課題に直面しながら日々の生活を営んでいる。つまり、防災は、日々の生活と切り離されて考えられるものではなく、生活の中に溶け込んだ営みである。本セミナーでは、生活に溶け込んだ防災という感覚について、山間地域に位置する鳥取県智頭町の方々に、普段から自然に近いところで暮らす住民の目線から語っていただき、防災の原点を考える機会としたい。

 

[Speaker]

渡邉格(わたなべ・いたる)
1971年東京都東大和市出身。23歳でハンガリーに滞在。25歳で千葉大学園芸学部入学。卒業後、農産物流通会社に勤務。31歳でパン修業を開始。2008年千葉県いすみ市で、自家製酵母と国産小麦で作るパン屋タルマーリー開業。10代にパンクバンド活動で培ったDIY精神から、起業後は自力で店を改装。2011年東日本大震災の後、岡山県に移転し、野生の麹菌採取に成功。2015年鳥取県智頭町那岐に移転。パンの技術を応用し、野生の菌だけで発酵させるビール醸造を開始。2022年春に智頭宿でビアカフェをオープン、年内に宿泊事業も開始予定。著書に『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』(講談社)。共著に『菌の声を聴け』(ミシマ社)、『撤退論』(晶文社)。
 
竹内成人(たけうち・なりと)
 1964年鳥取県智頭町生まれ。 ㈱エコファイン鳥取、(有)グリーンコーム 代表取締役。智頭町消防団長、鳥取県消防協会理事、鳥取県東部地区消防協会会長、SECOM準社員(30年勤務)。鳥取城北高校商業科卒業(3年のときに廃部寸前の相撲部に駆り出され中国大会3位)。関西アパレル会社へ就職(バブル時、実業団野球への推薦で就職)。野球試合中の怪我がきっかけで約4年後に地元へ戻る。倉吉高等技術専門学校へ1年通い土木にまつわる資格を多数取得し、身内が経営する地元建設会社へ入社後専務となる。42歳で退社と同時に新たな建設会社を設立、現在に至る。土木工事の経験の中で大きなものは智頭町での採石場崩落事故復旧工事中に起きた台風による土砂災害復旧工事(H14.1~H20.3頃まで。合わせて6年以上の大工事)、地元大手建設会社JVによるもの(町内9社))に携わる。
智頭町で生まれ、思い切りのびのびと育つ。社会人となってからは町との関わりや経験を大切に地域を愛し、町で日々起こる様々な課題にも向き合う。

 

加藤翼(かとう・つばさ)
長野県出身28歳。株式会社皐月屋 / アカゲラブックス店主。2018年京都大学・総合人間学部卒業後、鳥取県智頭町へ移住。林業事業体に就職する。専門は社会経済学だったが、机上の勉強と現実の課題との距離感に悩み、身体性を伴った現場へ飛び込みたいと願い、林業家を志す。現在は、林業5年目。作業道開設、間伐、搬出等、現場作業に従事する傍ら、個人事業で移動本屋「アカゲラブックス」を開業。本を通した自己表現を模索している。