博士課程修了生の大津山堅介さんが2020年度日本都市計画学会論文奨励賞を受賞しました
- 受賞
博士課程を修了した大津山堅介さんが、博士論文の内容で2020年度日本都市計画学会論文奨励賞を受賞しました。
この賞は、都市計画に関する将来性・発展性が顕著な研究論文を過去 1 年以内に発表した日本都市計画学会会員(個人)を対象として授与されます。
詳細は以下のとおりです。
- 賞の名称:2020年度日本都市計画学会論文奨励賞
- 受賞者 :大津山堅介(2020年3月社会防災研究部門都市防災計画研究分野博士課程修了)
- 受賞論文:Lost in Mobility and Immobility Examining Trade-off Relation on Disaster Recovery through A Multiple-Study in Myanmar and U.S.
- 受賞日 :2021年6月4日
授賞理由[日本都市計画学会HPより]
本研究は、復興事前準備計画(PDRP)に関する日米の制度と運用経緯の比較論考、災害リスクとMobility(災害リスクと再居住地選定)に関するミャンマーでの詳細な現地調査と米国フロリダ州を対象とした居住地移転に関する定量調査で構成され、災害からの住宅再建支援策に対して、災害ハザードへの対処、資産・資源のトレードオフ関係について明らかにした論文である。自然資源に依存し均質性が高い「在地社会」としてのミャンマーと「人口流動性の高い社会」現代都市としてのフロリダ州を対象とし、そして2 つの事例を都市防災計画論として説得力ある論理構成で比較考察している点は高く評価できる。
災害復興と都市計画において、都市計画的対応が被災者のくらしとすまいの再建にどう影響を及ぼすのか、住まい再建における被災者の居住地選択と復興都市計画の関係について、海外をフィールドに比較調査考察し、居住地選定に関する構造モデルを示した意義は大きく、都市計画分野へのさらなる貢献も期待できることから、日本都市計画学会論文奨励賞に相応しいと判断した。