長野県神城断層地震による堀之内地区の斜面変状

  • 災害調査報告

Ver. 2014/12/03 (初版 2014/12/02)
斜面災害研究センター・自然災害研究協議会

(本結果は暫定的なものであり、今後の検討により改訂されることがあります)
A. 調査概要
2014 年11 月30 日、長野県神城断層地震(11 月22 日22 時08 分発生、Mj 6.7, Mw 6.3)の自然災害研究協議会の初動調査として、長野県白馬村神城の堀之内地区の背後斜面において踏査をおこなった。
本調査の目的は、構造物の被害が集中した堀之内地区において、大きな揺れが同地区を襲来したメカニズムに対する地すべり現象の関与の有無を調べること、今後の斜面災害の発生可能性について把握することである。防災科学技術研究所の地すべりマップでは地すべり該当地とされていないが、すでに、同地区が小地すべりの移動土塊に位置するとした報告もある。
本調査では、あらためて背後斜面内の地形などの特徴から地すべり土塊に相当するかを確認するとともに、積雪シーズンの前に地震による地すべりに伴う変状が現れているかを踏査した。