2018年新燃岳噴火に伴う伊佐観測坑道で記録されたひずみ変化について(第3報)

  • 災害調査報告

京都大学防災研究所附属地震予知研究センター・宮崎観測所が管理する鹿児島県湧水町に設置された伊佐観測坑道の伸縮計(新燃岳から北西に約18km)において、2018年3月1日より始まった噴火に関連したひずみ変化が観測されています。

 

第3報では、火口内での溶岩噴出に関連すると考えられるひずみ変化を観測しましたので、報告します。

 

3月5日14時前後より、伸縮計のE1 方向(新燃岳に対してradial 方向)が伸び、E2 方向(transverse 方向)が縮みの変化が継続して観測されています。3 月5 日14時から3 月7 日08 時現在のひずみの変化量は、E1 方向が約3×10-7,E2 方向が約-3×10-7 (3 月5 日の降雨の影響があるため,値は暫定値です)です。3 月6 日に火口内で溶岩の噴出が確認されており、地下からのマグマ噴出に伴うマグマだまりの収縮を捉えている可能性が高いと考えられます。ひずみ変化は、若干変動レートが鈍化傾向ですが、3 月7 日08 時現在も継続しています。

 

詳しくは、新燃岳2018年噴火に伴う伊佐観測坑道のひずみ変化(第3報)をご覧ください