Joint Workshop on 2016 International Debris-Flow Workshop and 6th International Workshop of Multimodal Sediment Disasters

  • イベント報告

 平成28 年11 月29 日~12月2日に、Asian Network on Debris Flow (ANDF)が母体の2016 International Debris-Flow WorkshopとMultimodal Sediment Disaster Network (MSD)が母体の6th International Workshop of Multimodal Sediment DisastersのJoint Workshopを、京都大学宇治キャンパス・おうばくプラザにおいて開催し、14の国から合計105 名の研究者が参加しました。ワークショップのテーマは「土石流災害」、「複合土砂災害」であり、土砂災害に関連した自然現象の解明、土砂災害現象のための ハード・ソフト対策などに関する研究発表、講演、特別講義などが行われました。

 ワークショップは、藤田正治教授(2016ジョイントワーク ショップ実行委員長)による開会挨拶によりスタートしました。初日の午前は、「数値解析結果のデータベースを用いた火砕流のハザードマップ作成の試み」と いう題目で宮本邦明 筑波大学教授によるキーノートスピーチが実施されました。その後、2日目の午前までのテクニカルセッションは、「2016 International Debris-Flow Workshop」に関する研究発表が行われました。2日目午後からの「6th International Workshop of Multimodal Sediment Disasters」の前にスペシャルセッションが設けられ、イギリス・ノッティンガム大学のColin Thorn教授など、4名の研究者から「大規模災害後の土砂マネジメント」に関する話題提供がありました。3日目のテクニカルセッション終了後に、 ICHARMの江頭進治教授による特別講演があり、「流砂研究の今後の課題」などに関する話題提供がありました。

 3日目の特別講演終了後に、同プラザ2F においてバンケットを行い、多くのワークショップ参加者が参加しました。バンケットでは、参加研究者らによるヴァイオリンとピアノ演奏などもあり、講演者・参加者の情報交換を含め、楽しい時間を過ごしました。

 4日目は「六甲山の砂防施設コース」、「2014年丹波土砂災害被災地コース」、「宇治川オープンラボラトリーコース」の3つのコース別にフィールドトリップが行われました。

 土砂災害に関連したANDFとMSDという二つの異なるネットワークによるJoint Workshopという初の試みによって,両ネットワークの研究者間の繋がりが強くなりました。

 次回のInternational Debris-Flow Workshopは2018年に中国で開催予定、7th International Workshop of Multimodal Sediment Disastersは2017年にネパールで開催予定です。

 


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(竹林洋史 流域災害研究センター 准教授)