2014年6月 地震・火山グループ研究会

  • 研究会
開催期間 2014.06.27  14:00 ~ 16:00
場所 京都大学防災研究所 大会議室 (本館S棟5階S-519D)

日時: 2014年6月27日(金)14:00~16:00
会場: 京都大学防災研究所 大会議室 (本館S棟5階S-519D)

 
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講師: 五十嵐 晃 教授(京都大学防災研究所 附属流域災害研究センター 都市耐水研究領域)
演題: 橋梁用免震支承の課題-経年劣化問題を中心に

 
要旨:
 構造物に対する地震作用の影響への対策として、免震支承とりわけゴム系の支承の利用が広く行われている。橋についてもゴム系支承は多数用いられているが、近年その経年劣化の問題が明らかとなりつつある。橋梁特有のゴム支承劣化の背景と、実験的調査、地震時性能への影響、将来的な課題と方向性等の論点について述べる。
 
講師:干場 充之 室長(気象庁 気象研究所 地震津波研究部 第三研究室)
演題:データ同化・リアルタイムShake-map・波動伝播シミュレーション  -次世代の緊急地震速報を目指した研究-
 
要旨:
 緊急地震速報は地震減災に貢献する新しい情報として、2007 年に本格的な運用を開始した。当初から、「拡がっていく震源域への対応」や「地震が複数連発した場合」などの弱点が指摘されていたが、2011 年東北地方太平洋沖地震では、その弱点が顕著となった。これらの弱点を克服すること、かつ、今以上の迅速性と精度向上を目指して、新しい考え方で地震動を即時予測する手法を考察してきた。地震動が伝播していく様子を捉え、それの情報から未来の状態を予測する。具体的には、データ同化、リアルタイムShake-map、波動伝播のシミュレーション、を用いることで、震源やマグニチュードを決めることなく、地震動を即時的に予測する考え方である。