桜島火山観測所60周年記念式典を開催しました
- イベント報告
京都大学防災研究所附属火山活動研究センターの前身である附属桜島火山観測所は1960年12月26日に設立され、今年で60周年を迎えます。これを記念して,火山活動研究センターは「桜島火山観測所60周年記念式典」を鹿児島市内のホテルにて11月10日に開催しました。
祝辞を賜った鹿児島県知事、鹿児島市長、垂水市長、日本火山学会会長他、来賓9名とともに、石川裕彦副所長をはじめ防災研究所内外より関係者31名が出席しました。
記念撮影の後、火山活動研究センター長の井口正人教授の講演「桜島火山観測所60年のあゆみ」で観測所草創期からの歴史を振り返るとともに火山防災研究のあり方を展望し、最後に、元教職員を代表して石原和弘京都大学名誉教授より挨拶がありました。
桜島火山観測所60周年記念研究集会
記念式典に続いて11月10日と11日にかごしま市民福祉プラザ中会議室にて桜島火山観測所60周年記念研究集会が開催されました。本研究集会は京都大学防災研究所特定研究集会として行われました。桜島火山観測所が設置されてから火山噴火予知計画とともに観測体制が整備されてきて,それにともない多くの成果が出ました。一方、この10年においては研究を取り巻く環境が大きく変化し,火山噴火予測から火山災害予測の研究へと軸足が移ってきました。この変化に対応して幅広い分野から23件の発表講演がありました。会場における参加者は38名、ネット参加者は36名、合計74名が参加しました。
桜島火山観測所60周年記念施設探検ツアー
桜島火山観測所60周年を記念して、11月14日に桜島島内にある火山観測施設を巡るバスツアーを開催しました。同様のツアーは例年、京大ウィークスの一環として行われてきましたが、今回は独自企画として実施しました。鹿児島市とタイアップして、鹿児島市民向けに広告および募集をして,桜島島民20名と島民以外の鹿児島市民19名がそれぞれ別のバスに乗車して高免観測坑道とハルタ山観測室と桜島火山観測所を訪れて,教員から火山観測装置や桜島についての解説を受けました。初めて参加される方が多く、天気に恵まれたこともあり好評でした。