一般研究集会:土地利用マネジメントに着目した洪水リスク管理の学際的検討

  • 研究集会
開催期間 2019.12.18  10:00 ~ 16:30
場所 京都大学宇治キャンパス 連携研究棟301号室(大セミナー室)ほか
対象 研究者

■研究集会名称:

土地利用マネジメントに着目した洪水リスク管理の学際的検討

 

■開催日時:

2019年12月18日(水)10時00分 ~ 16時30分 (一般公開プログラム)

 

■開催場所:

京都大学宇治キャンパス http://www.dpri.kyoto-u.ac.jp/maps/

全体会場:防災研究所 連携研究棟301号室(大セミナー室)【最大120名】

ワークショップ会場:4会場:連携研究棟301号室(2グループ)、連携研究棟201号室、S-207号室

 

■参加申込:

準備の都合上、ご参加くださる方は12月10日までにメールでお知らせください(すでに出席をご連絡くださっている方を除く)。

risk_meeting@flood.dpri.kyoto-u.ac.jp

 

■研究集会の背景・目的

  • 気候変動への適応策として、土地利用マネジメント、つまり「土地利用計画にもとづき、土地の整備・開発・保全、土地利用の規制・誘導を総合的に管理・実施すること」により、洪水リスクの軽減を図ることが重要である。建築物の規制・誘導などを含む土地利用規制(以下、「土地利用・建築規制等」)の考え方そのものは、1970年代においてその重要性が指摘され、総合治水対策として、一部の河川流域で実施されている。しかし、近年頻発する大規模水害は、土地利用・建築規制等による洪水リスク管理の実効性が低い水準にあることを如実に示している。
  • 土地利用マネジメントは、本来、洪水リスク軽減のみを目的に導入されるものではない。多様な社会的価値をふまえ、洪水リスク管理の目標とそれ以外の社会的な目標をどのように調整して実現していくか、そのために都市・地域計画と洪水リスク管理はどのように連携したらよいのか。こういった視点での検討が十分になされていないことが、土地利用・建築規制等を含む土地利用マネジメントによる洪水リスク管理の実効性を阻害する本質的な要因であると考える。
  • 本研究集会の目的は、土地利用マネジメントによる洪水リスク管理の現状を学際的に検討し、研究面および実践面の課題を明確にすることである。

 

■研究集会の概要:

  • 河川工学、都市計画、公共政策、行政法など多様な専門分野の参加者が、多様な社会的価値を反映した洪水リスク管理の目標、都市・地域の総合的な将来ビジョンと洪水リスク管理の関係、土地利用マネジメントと連携した洪水リスク管理の方法などの視点で討議する。

 

■プログラムの概要:

9:30 受付開始

10:00~10:10 オープニング

10:10~10:40 基調講演「立地適正化計画と洪水リスク管理(仮)」大沢 昌玄 氏(日本大学理工学部土木工学科 教授)

10:40~10:50 質疑応答

10:50~11:00 休憩

11:00~12:00 洪水リスク管理と土地利用マネジメントの連携:論点の提示

12:00~13:20 昼食休憩

13:20~13:30 ワークショップの説明

13:30~15:00 ワークショップ「洪水リスク管理と土地利用マネジメントの連携:今後取り組むべき重点課題」(4グループに分かれて実施)

グループC:コミュニティベースでの対話と合意形成のプロセス

グループD:地域の総合的なレジリエンスの向上

グループE:総合的なまちづくり・地域づくりとの連携

グループF:都市・地域計画における土地利用マネジメントのあり方

15:00~15:20 休憩

15:20~16:20 全体討議「洪水リスク管理と土地利用マネジメントの連携:まとめと提言」

16:20~16:30 クロージング

 

■実行コアメンバー:

中村 仁:  芝浦工業大学システム理工学部環境システム学科 教授

佐山 敬洋: 京都大学防災研究所 准教授

大西 正光: 京都大学防災研究所 准教授

清水 美香: 京都大学総合生存学館 特任准教授

Florence LAHOURNAT: 京都大学防災研究所 講師

野原 大督: 京都大学防災研究所 助教