モロッコのハッサン2世大学カサブランカ校理工学部と学術交流協定を締結しました

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ハッサン2世大学は1975年設立のモロッコの公立大学で、モロッコ国内では3番目の規模の大学です。水資源環境研究センターは、2015年度よりフラッシュフラッドの管理やダム管理などのテーマでモロッコと連携を開始し、角哲也教授、Sameh Kantoush准教授が現地を訪問するなど研究交流を重ねてきました。

 

こうした背景により、今般、先方の理工学部と研究交流や学生交流などを目的とする部局間学術交流協定を締結することで合意し、2018年3月12日に、先方の学部長Mustapha Lkhider教授および窓口として準備を重ねてきたDalila Loudyi 教授が防災研究所を訪問され、中川一所長との調印式が執り行われました。

 

モロッコは、半乾燥地域に属し、水資源開発のための多くのダムが建設されていますが、気候変動による降水量変化が予測される一方で、ダムへの流入土砂問題も著しく、水資源の安定供給に大きなリスクが予測されています。一方で、近年、洪水の発生頻度も増加しており、下流域では都市の氾濫リスクも増大しています。こうしたことを背景に、GADRIの地域課題として位置づけられるフラッシュフラッド国際会議の第4回会議を2018年11月にカサブランカで開催することが決定しており、これら課題について、中近東北アフリカ(MENA)諸国の関係者とともに討議を行う予定です。