世界と結ぶ(9-1)
世界と結ぶ

言葉で旅する情の国イタリア

伊藤 恵理
ITO Eri
社会防災研究部門
地震リスク評価高度化研究分野
特定助教

Bonjorno! イタリアはローマにあるINGVに10月末より5 か月滞在することとなりました。これまでの滞在中に心に響いた現地の人の言葉で、イタリアを旅してみてください。

その1「人間だから間違える」

ローマに到着した夜、ホテルの部屋で寝ていた所にトイレの修理工が入りかけたというハプニングが起こりました。その後同僚がホテルへ謝罪を求めた時のオーナーの言葉です。それを言える土壌があるこの国の寛容さを、衝撃と共に初日に垣間見た気がしました。

その2「ここでは全てがunexpected, 全てがflexible」

交通渋滞や行政手続きの遅れで予想外の出来事  で溢れているのがローマ。だから予定は立てず予想外を許し、受け入れて対応していくのだと同僚。そんなローマで、備えることの極みである防災についての考えを聞くのは今後の課題です。

その3「1 人じゃないよ」

インフラが充実していない分大事なのが人と助け合うことだと、同僚が自身の経験を踏まえて噛みしめるように言った言葉です。実際勤務初日から多くの研究者が私のことを気にかけてくれており、温かさに感謝しかありません。ここで感じた寛容さと温かさを日本まで持って帰れたらと思う日々です。

以上、ローマより伊藤がお伝えしました。

 

勤務先のINGV (Istituto Nazionale di Geofisica e Vulcanologia)。地震時の建物被害に関係する地盤の特性に関する研究を行うべく滞在しています。アパートより徒歩30 分はいい運動です。

 

イタリアでそれなりに普及しているらしい姿勢矯正チェア。研究者の悩みは世界共通のようです。長時間座るのは結構辛いです。

 

最後にINGV 内のプレゼぺ(キリスト生誕場面の模型)を。職場にこれが置いてあるのことが、ヨーロッパでにいることを実感させます。クリスマス前のため、まだイエス様はいらっしゃいません。