プレートの沈み込み帯において、沖合の海洋プレートの上には陸地から運ばれてきた砂や泥、サンゴ礁やプランクトン、貝等の死骸などのさまざまな海底堆積物が地層を形成しています。これらは海洋プレートに乗って陸側へと運ばれ、海溝において大陸プレートの下に沈み込もうとします。その際、海洋プレートから大陸プレートに押し付けられるような形となり、比較的柔らかい海底堆積物は海洋プレートからはぎとられ大陸プレートにくっ付きます(付加します)。こうしてできた地質のことを付加体と呼びます。このプロセスが繰り返されることによって、大陸プレートの海溝側には内陸に向かって古くなる海底堆積物由来の付加体が幾重にも形成され、沈み込み帯に位置する日本列島の土台の一部もこの付加体から成り立っています。