(2)一般研究発表
地盤環境災害に関する以下のような5つのテーマについて、8つのセッションに分けて行われた。
1)地盤汚染とその対策
2)廃棄物処分・廃棄物地盤
3)廃棄物の地窪工学的有効利用
4)発生土・汚泥の処理と有効利用
5)地盤災害と地盤環境
(3)パネルディスカッション
コーディネーターの嘉門雅史の司会で研究集会3日目に実施された。初めに、一般研究発表のとりまとめを各座長から行うとともに、京都大学環境保全センターの酒井仲一助教授が、「廃棄物の無害化と地鍵環境への影響評価」と題して話題提供し、その後、環境地盤災害研究のターゲットとゴールの設定へ向けての研究討論が行われた。相互のディスカッションでは、多様な討論が活発になされた。
最後にコーディネーターが以下のようにとりまとめた。
二次資源利用の促進を一層進展させるために、廃棄物ポテンシャルから資源ポテンシャルに換える強い意志が必要である。地盤工学が得意とするHetero Technologyを駆使してこれに取り組み、環境地盤工学をPRしていこう。さらに、廃棄物の有効利用時の管理体制造りを行って、環境フローの中でストック機能が大きい地盤の安全性、安定性を評価するように努めた。環境地盤災害に防止と対策については、多岐にわたる積極的な研究の推進が求められており、今後も継続的に研究集会を開催することを提案した。