SCSを利用した「水資源に関する研究会」の開催


講演中の中村教授(京都局で受信)


 平成7年度に通信衛星大学間ネットワークシステム(SCS:Space Collaboration System)が構築され、平成8年10月より運用が開始されております。防災研究所水資源研究センターでは、SCSを利用した研究会を下記のとおり開催いたしました。通信衛星を利用した全国規模の研究会は初めての試みであり、当初運営上の戸惑いもありましたが、接続先代表者・講演者・参加者(約l50名)の協力を得て成功裡に研究会を終了することができました。関係各位にお礼申し上げます。
 なお、衛星通信は、全国を隈無くカバーできる広域性や、情報を全国各地で同時に受けられる同報性、教育・研究に必要な双方向性などの多くの利点を有しており、今後利用が拡大するものと考えられます。本研究会の経験がSCSの今後の活用に役立てられれば幸いです。

水資源研究センター 岡 太郎


 1.名  称    水資源に関する研究会

 2.日  時    平成8年12月10日(火)13時−18時

 3.講演題目・講演者

  (1)行政から見た北海道の水資源間題     北海道開発局河川管理課 吉田美一課長
                         北海道間発局道路維持課 阿部芳昭課長
  (2)衛星データを用いた蒸発散量の推定    東北大学大学院(D2)  多出毅氏
  (3)食料と農業と潅漑            東京大学農学部     中村良太教授
  (4)東海地方の水資源間題−渇水と水管理−  名古屋工業大学工学部  長尾正志教授
  (5)福岡都市間の水需要事情と将来展望    九州大学工学部     神野健二教授
  (6)平成6年渇水の時空間分布の統計的分析  京都大学防災研究所   宝 馨助教授

 4.接統先(接続先代表者)

     北海道大学(高等教育機能開発総合センター)    (藤田睦博教授)
     東北大学(図書館工学分館)            (澤本正樹教授)
     東京大学(農学部7号館)             (中村良太教授)
     名古屋大学(工学部7号館B棟)          (松林字一郎助教授)
     九州大学(大型計算機センター3階)        (神野健二教授)
     京都大学(エネルギー理工学研究所会議室(宇治)) (岡太郎教授)