京都大学防災研究所公開講座
「阪神・淡路大震災に学ぶ」について
開設趣旨及び講座内容
戦後最大級の自然災箒となった阪神・淡路大震災、今までに経験しなかった様々な出来事に遭遇するとともに一部防災科学の隆路をも提起した。
我々はこの事実を謙虚に受けとめ、これを教訓の糧として今後の防災環境のあり方を検討しなければならない。
京都大学防災研究所は災害直後から現地調査を実施し、多くの事実関係の解明を進めており、これに今まで培ってきた防災科学最前線の到達レベルを加えることによって少しでも研究成果を社会に還元できればと考えている。ここに、"阪神・淡路大震災に学ぶ"という特別企画テーマで公開講座を開催することは時宜を得たものである。
都市と巨大災害にはじまり、活断層と地震動、建物と耐震設計というハード面、災箒復旧とメンタルケア、危機管理とリスク管理といったソフト面をカバーするとともに、受講者の理解を一層深めるため、パネルディスカッション"ライフラインと地盤災害"を企画した。この講座の開設は安全で強い街づくりを考える上での示唆を与えるものと確信する。
実施期間・場所
期 間: 平成7年8月24日(木)・25(金)
場 所: 日本生命中之島研修所
(大阪市北区中之島4丁目3番43号)
応募資格 特に問いません
受 講 料 5,700円
応募人数 300名
講義日程
8月24日(木)
9:30〜 9:40 開講の辞 所長 高橋 保教授
9:40〜11:30 都市と巨大災害 河田 惠昭教授
13:00〜14:50 活断層と地震動 入倉孝次郎教授
15:10〜17:00 建物と耐震設計 中島正愛助教授
8月25日(金)
10:00〜12:00 災害復旧とこころのケア 林 春男助教授
13:00〜14:30 危機管理とリスク管理 岡田 憲夫教授
14:50〜17:00 パネルディスカッション
−ライフラインと地盤災害− コーディネーター
池淵 周一教授
パネラ一
安藤 雅孝教授
亀田 弘行教授
佐藤 忠信教授
三村 衛助教授