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松浦晃一郎事務局長の代理として来日されたユネスコ地球科学部長Wolfgang Eder氏 と池淵周一所長による合意覚え書き交換(平成11年12月3日) |
ユネスコ−京都大学防災研究所合意覚え書き抄訳国連教育科学文化機関(以下、UNESCOと略称)事務局長 松浦晃一郎、京都大学防災研究所(以下、DPRIと略称)所長池淵周一は、両機関の共通の目的のひとつは、地すべり災害危険度軽減と文化・自然遺産及びその他の人類の壊れやすい資産の保護であると考える。環境保護と持続できる開発の必要性は21世紀にさらに緊急度を増し、世界の人口増加、都市化の増大、および山地開発は種々のタイプの地すべり災害の危険度を拡大させるに違いない。ここで用いる「地すべり」とは、重力に起因する土、岩とその混合物の塊としての運動であり、岩盤崩落、岩盤/土砂崩壊、岩盤/土砂すべり、土石流とアースフロー、火山性の泥流及び火砕流、水平伸張、時には津波を引き起こす沿岸・海底地すべりを含む。 著しい地域開発を伴う人口増加と経済成長を受け入れるためには、地すべり現象のプロセス、メカニズム及びダイナミクスの理解の進展が不可欠である。ほとんどの地すべり現象は土木工事によりその発生を防止することが可能であるが,地すべりの危険性のある斜面の膨大な数に比べると地すべり現象の発生を防止するために動員できる予算や資源には限りがある。以上のことから、地すべり危険度軽減と文化・自然遺産保護のための研究の推進に向けて合同イニシアチブを発揮できることを願い,次の項目に合意した.(第I−X項 省略) ![]() |
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