平成8年度防災研究所研究発表講演会は、平成9年1月29日(水)から31日(金)まで3日間、京都大学宇治キャンパス(宇治市五ケ庄)内で行われた。
第1日目の午前は、高橋保防災研究所長の挨拶の後、今年度退官予定の村松久史教授の「気象に関わる大気組成の研究」及び光田寧教授の「台風による風災害の予測について」の特別講演がそれぞれ行われた。
午後からは、IDNDR特別事業「中国及びインドネシアにおける自然災害の予測とその防御に関する国際共同研究」の中間報告として次のとおりの特別報告が行われた。
(1)総 合 説 明 | 入 倉 孝次郎 |
(2)Iー1 (インドネシアの火山噴火機構とテクトニクスに関する共同研究) | |
(ア) インドネシアの火山噴火機構とテクトニクスに関する研究 | 田 中 寅 夫 |
(イ) Report on the Implementation of Research Cooperation between DPRI and ITB | J. Kahar |
(ウ) The Evaluation of Japan-Indonesian Cooperation in Volcanology,1993-1996 火山学における日本−インドネシア共同研究(1993-1996)の評価 | W. S. Tjetjep |
(3)Iー2(洪水及び地形変動による災害とその防御に関する共同研究) | |
(ア) Beach Erosion and Its Control in Indonesia | Syamsudin A. R. |
(イ) ジャワ島中東部における降雨・土砂の流出と河川変動 | 江 頭 進 治 |
(4) Cー1(中国における強震動予測と地震災害の軽減・防御に関する共同研究) | |
(ア) 中国華北地域の地震観測網により捉えられた地震活動の特徴 | 安 藤 雅 孝 ・傅 徴 祥 |
(イ) 中国唐山地域における強震動観測網について | 松 波 孝 治 |
(ウ) 1996年中国雲南省麗江地震と災害対応について | 蒋 楽 群 |
(5) Cー2(華清池の地すべり災害予測に関する共同研究) | |
(ア) Xian Cultural Heritage at Risk and Geological Setting | 林 在 貫 |
(イ) 華清池斜面の変動計測と地すべり発生・運動予測 | 佐 々 恭 二 |
(6) Cー3(粘性土石流の機構およびその対策に関する共同研究) | |
(ア) 粘性土石流の発生、流動、堆積のメカニズムと対策 | 諏 訪 浩 |
(イ) 粘性土石流による地形変化と災害環境の変遷 | 康 志 成 |