防災研究所創立50周年記念行事の一環として,防災に携わる各分野の専門家に講演していただく「防災フォーラム」が実施された.防災フォーラムは計5回開催され,その最終回が平成14年2月8日(金)に東京大学地震研究所教授の阿部勝征氏を迎えて行われた. 阿部氏は「津波の大きさと防災」と題して,津波を発生させる地震に関して多岐に渡る研究成果を紹介された.特に,多くの津波研究者が利用している津波マグニチュードの提案に至るまでの過程やその有効性について,具体的な事例を交えて説明された.また,地震研究所のホームページで公開されている「津波高の予測」(津波マグニチュードを用いた簡易津波予測手法)システムについて触れられ,研究成果の防災への応用に関する取り組みについても述べられた. |