一般研究集会(K13-9)

「アジア地域における地域開発が水文循環に及ぼす影響に関する研究」


 平成13年11月2日,防災研究所一般研究集会として「アジア地域における地域開発が水文循環に及ぼす影響に関する研究」(代表:岡太郎教授)が京大会館にて開催された.参加者は44名で,14件の研究発表と討論が行われた.
 本研究集会では,我が国の異常少雨現象の特性と地域比較や東南アジア地域の地域別水資源利用可能量の評価,サヘル地域の河川流量や雨量の長期的な変動,中国河北平原での地下水流動の過去30年にわたる変化,バングラデシュの住民生活に恵みと災いをもたらす氾濫湖の消長など,水利用と水災害に及ぼす影響を水文気象データに基づいて解析し,将来的な水資源問題を予測するための基礎的な知見と解析方法などについての幅広い研究成果が報告され,活発な討論が行われた.さらに,アジア・太平洋地域における水文気象研究を進める上での国際協力体制のあり方についての経験が報告され,今後の国際協力研究のための重要な情報が提供された.
 集会後には懇親会が開催され,研究者間の交流をさらに深めることができた.
写真 研究発表風景
(水資源研究センター 城戸由能)