石原所長随行紀



 平成19年4月に防災研究所長に就任された石原先生は、渡辺財務部長一行の上宝観測所訪問にあわせて、7月26日から28日の日程で上 宝観測所、及び穂高砂防観測所を視察された。

 内陸地震の研究拠点である上宝観測所では伊藤教授から、焼岳を含む流域圏観測の中心である穂高砂防観測所では堤准教授から、観測 所の現状と課題について概要説明があり、隔地観測所の今後の在り方について意見交換が行われた。

 また、両観測所創立以来長年にわたり技術職員として観測業務の支援のみならず、観測所の維持管理にご尽力いただいている上宝観測所 の和田博夫さん、和田安男さん、そして穂高砂防観測所の志田正雄さんから、観測現場が抱えている様々な事案について詳細な説明があっ た。

 更に、関係者の案内により上宝観測所の蔵柱観測坑や穂高砂防観測所ヒル谷試験堰堤等の観測研究現場を視察された。
 奥飛騨を流れる蒲田川や平湯川では、人と自然の交流の場を目指して、様々の工夫を凝らした砂防ダムが構築され、それぞれに魚道が整 備されている。
 担当事務室においても、隔地観測所が国、民間等から研究費を獲得できるよう、環境整備に微力ながら貢献したい。

 何はともあれ、特急飛騨、ランドクルーザ、まほろばの露天風呂、そして何よりも焼岳の雄姿に酔った旅であった。
 お世話になった関係者の皆様に、改めて御礼を申し上げる次第である。

(防災担当事務室 麻田 茂)

焼岳の雄姿上宝観測所で説明を受ける
渡辺財務部長
蒲田川地獄平砂防堰堤
(写真はいずれも石原所長撮影)