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4.2.2 研究分野の活動概要

W.構造物震害研究分野

  教授 田中仁史、助手 諸岡繁洋

@分野の活動内容
(1)内外での地震被害調査
平成11年のトルコ・コジャエリ地震、台湾・集集地震(報告書は平成12年作成)、平成13年のインド西部グジャラート地震の建築・土木構造物の被害調査を行い、その被害原因に関する調査報告を行っている。また、平成12年の日本建築学会大会災害部門研究協議会「震害調査の意義と方法 −変遷と将来−」で、「海外諸国の震害調査について」と題し、ニュージーランドと米国の地震被害調査隊の場合について調査隊派遣組織、資金源、調査隊の構成と隊員選出方法、調査目的と方法、被災現地との事前、事後の協力体制などをまとめ、今後の地震被害調査のありかたについて検討を行っている。平成13年度には、日本建築学会災害調査マニュアル編集にも協力した。
(2)平成13年度から14年度にかけてFIB(世界コンクリート協議会)の commission 7: Seismic Design(耐震設計)に所属し、コンクリート構造物の耐震設計について、実情と改善策の提案を行っている。
(3)平成12年度から14年度にかけて日米耐震セミナーおよびワークショップに参加し、日米の耐震技術交流に協力している。
(4)平成13年度および14年度にはSEEBUS(日本・韓国・台湾の耐震研究セミナー)を日本側幹事として、三国間の耐震技術交流を推進している。
(5)平成12年度から14年度にかけて鉄筋コンクリート壁構造、フレーム構造要素の実大実験を行うなどして、地震時挙動における寸法効果の評価を試みている。
(6)平成12年度から14年度にかけて空間構造の動的安定問題に関する解析的研究を行い、それら構造物の耐震性能改善を試みている。