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4.10.3 その他重要な活動         

阪神・淡路大震災記念 

人と防災未来センターの設立と連携

河田は、1999年から具体化された本センターの構想において、設置された人材育成と展示に関する2つの委員会において主導的な役割を果たし、その結果、2002年4月27日に開設することができた。そこでは、防災研究所との連携が大きな課題となっており、それに対して、現在においても、センター長の兼務の形で積極的に指導している。

(1)名古屋市の洪水ハザードマップ作成

 政令指定都市で始めて、洪水ハザードマップの作成を行った。その前提となったのは、愛知県水害対策委員会での河田委員長、林委員の活動であって、その延長上で、名古屋市に設けられた標記のハザードマップ委員会を指導し、一級河川の庄内川決壊を想定したハザードマップが8つの区を対象に2002年完成した。これは、従来にない内容となっており、とくに市民の立場からの利用促進が前面に出された画期的なものとなっている。

(2)阪神・淡路大震災に関係した各種の防災啓発活動と調査の継続

 当センターの事業報告にあるように、1995年の同災害以降、当センターは復旧・復興過程についての諸問題の調査研究に積極的に取り組むとともに、多くの成果を世に問うてきた。また、メモリアルカンファレンスイン神戸や実務者セミナーをいち早くしかも継続的に実施するなど、その取り組みは国内外から高い評価を受けている。

(3)東海地震をはじめとする防災関連の委員会

活動

 河田は政府に設けられた中央防災会議防災会議の専門調査会のうち、5つの専門委員、座長代理として、とくに東海・東南海・南海地震に関する防災政策決定に深く関与して、実効的な内容にするべく努力を継続している。また、三重県、愛知県、奈良県、高知県、兵庫県、神戸市、大阪市、京都市の防災関係の委員会活動に委員長あるいは委員として参加し、自治体の防災力向上に寄与してきている。