トルコ共和国は、東西に横長の形をした国土を持つ国である。その国土の北部を東西に横切るように、約1000kmにわたり、北アナトリア断層帯は、走っている。この断層帯は、北側のユーラシア・プレートと南側のアナトリア・マイクロプレートとの境界として理解されていて、アメリカのサンアンドレアス断層と同様に、陸上に存在するトランスカレント型のプレート境界である。この断層帯に沿って、1939年エルジンジャン地震をスタートとして、1942、1943、1944、1957年とM7クラスの地震が西へと移動しながら発生して行き、1967年ムドゥルヌ地震(M7.1)の発生後、地震を発生させるポテンシャルを持っているにも関わらず、まだ地震が発生していない地域、つまり、地震空白域であるとの指摘が、Toksozなどにより指摘されるようになった。そして、この空白域は、1980年にはいり、ユネスコが地震予知のテストフィールドとして指定した全世界3ヵ所の内の1つの地域となった。日本の研究グループは1981年からこの地域に入り、1986年からは、ボアジチ大学カンディリ観測所と共同でこの空白域を対象とした調査・研究をスタートさせた。![]() | ![]() |
| 写真2:アダパザル近く、とうもろこし畑を横切って地表に現われた横ずれ断層(8月31日撮影) | 写真3:イズミット市の東隣に位置するキョセキョイ市を走る地震断層(8月31日撮影) |
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写真4:コジャエリ(イズミット)大学の造営中の新キャンパス内の建物の被害(7月17日撮影) | 写真5:イズミット市での被害の例。このアパート群の建っていた敷地内を断層が走っている(8月31日撮影) |
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| 写真6: 震央から40km離れたイズニック市内で 地震発生後の停電の原因となった 電線のよじれ(8月17日撮影) 市内の各所でこのようなよじれが発生していた。 |