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4.5 大気災害研究部門

4.5.1部門としての活動概要

@部門の研究対象と方針

構造物周りの流れから地球規模の大気大循環に至る様々なスケールの大気現象と気候変動と、それらに起因する台風・竜巻・集中豪雨などの大きな災害をもたらす現象や大気組成の変化などの影響を研究対象として、その発現機構の解明及び予測を理学・工学の両面から進め、大気災害の軽減・防止に資することを目指している。

長期間にわたる観測によって得られたデータ及び特定の現象解明のための集中観測によって得られたデータに加えて風洞実験などによるデータを有機的に活用するともに、気候モデル、大気海洋結合モデル、大気大循環モデル、大気メソスケールモデル、海洋波浪モデル、陸面水文モデル及び強風被害モデルなどの数値実験などを通して、長期の気候変動と大気災害予測方法の高度化を目指す。

A現在の重点研究課題

1)台風、異常発達低気圧とこれにともなうメソ擾乱の構造の解明、及びこれにともなう災害の予測に関する研究

2)異常気象・異常天候の発現に大きな影響を与える大気循環の変動(「ブロッキング現象」の発現過程・機構)の解明

3)市街地における強風予測及び強風被害発生機構の解明と災害予測手法の開発