■その2(装置、機器関係)
総合防災研究グループ

 図1: 強震応答実験装置


 図2: 強震応答実験装置


 図3: 強震応答実験装置


分散並列型強震応答実験室


本施設は分散並列型強震応答装置、いわゆる3次元振動台を要する実験室である。振動台のサイズは5m×3mで、水平2成分と上下成分の加振が可能である。最大搭載重量は30tonであるが加振時最大重量は15tonでその時の最大加振加速度は1G、最大速度は150cm/s、最大変位は20cm-30cmとなっている。兵庫県南部地震で観測された神戸海洋気象台の原波形を入力することが可能である。加振波形としてはデジタル波形の他、正弦波の定常加振およびスィープ加振が可能となっている。本装置は、平成7年に設置以来、多くの実験的研究に用いられており、国内外の地震防災上の重要・緊急課題の解明に大きく寄与している。現在も稼働率は高く、今後も多くの研究課題が予定されている。主な課題を列挙すると、1)住民の安全性に密接に関係する木造住宅や都市構造物の耐震性能評価法と耐震補強法の開発、2)都市重要構造物や地震災害弱者の施設や博物館などに要望されている制震構造システムの開発、3)構造ヘルスモニタリングのためセンサーと損傷検出技術の開発などがある。また理論解析が困難な複雑・非線形系の振動事象の解明などにも本装置は利用され、今後とも手軽に利用できる中規模振動台として、耐震工学上の新たな発展に寄与するものと期待される。