■その1(施設関係)
地震予知研究センター

 図1: 観測所の写真


 図2: 観測所の全景


 図3: 佐々式大震計

阿武山観測所


阿武山観測所は,1927年の北丹後地震(マグニチュード7.3、犠牲者約3000人)の発生後,地震の研究を進めるため,1930年に設立された.開設と同時にウィーヘルト地震計(1トン)が設置され,その後も最新の地震計の導入や各種の地震計の試作・改良が行われ,佐々式大震計などが追加されました.1960年代からは,世界標準地震計網の一つとして,プレス-ユーイング型長周期地震計による観測も開始され,広帯域・広ダイナミックレンジの観測体制により,世界の第一級地震観測所として評価され,観測結果は,Seismological Bulletin, ABUYAMAとして世界中の地震研究機関に配布された.長年続けられた地震観測により,地震現象の解明に大きく貢献したが,なかでも,佐々式大震計による鳥取地震および福井地震の波形は,金森博雄博士の断層モデルによる解析に使われ,世界的に有名となった.これらの,歴史的な地震計や測量機器等およびそれらによる観測データなどを展示して,一般への成果の普及を計っている.また,観測坑において,伸縮計,傾斜計等による地殻変動連続観測も行っている.最近,「満点」地震観測システムと呼んでいる,安価で取り扱いが容易でかつ高性能の地震観測システムを開発した.この装置を活用して,大地震の発生予測と被害軽減に貢献するため,阿武山観測所は重要な前線基地となる.