・研究代表者 京都大学防災研究所 野中泰二郎
・研究期間 平成8年10月1日〜平成10年3月31日
・研究場所 京都大学防災研究所
・参加者数 9名
(1) 目的 主として、直下地震などの強震動に基づく建築・土木構造物の衝撃的破壊現象について、そ の発生メカニズムを解明するための基礎研究を遂行する。更に、将来の地震に備え、そのよう な破壊を防止・軽減するための方策を探る。 (2) 研究経過の概要 室蘭工業大学の研究者グループと共同でコンクリートの衝撃引張試験を行った。 大阪府立大学研究者グループと鋼パイプモデルによる衝撃圧縮試験と衝撃汎用プログラム DYNA2D,DYNA3Dによる地盤・構造物系の数値解析を分担、遂行した。 防衛大学校研究者グループと衝撃載荷のもとでのコンクリートの復元力特性を実験的に調べ た。 鹿島建設株式会社技術研究所グループと共に、1995年兵庫県南部地震による構造物の衝 撃破壊事例を調査した。 金沢工業大学研究者グループとはDYTRAN、MARC、DYNA等の汎用ソフトの有効 性を比較・検討したのち、現実的な建物の解析を遂行しつつある。加えて、地震の専門家も交 えて地震による跳び石現象のシミュレーションを行いつつある。 (3) 研究成果の概要 別冊「報告集」に収録した様に、1998年3月現在で、国際学術誌掲載論文1編、国際会 議発表論文2編、シンポジウム発表論文6編、解説・総説文3編の成果を得た。