平成16年度防災研究所研究発表講演会


(写真 1)
 平成17年2月21日(月)と22日(火)、京都テルサで、平成16年度研究発表講演会が開催された。例年は、木曜と金曜に行われるが、今年度は、各研究科の修論発表会等の都合により、月曜と火曜日という日程になった。
 1日目の午前9時半から12時10分まで、平成16年度限りで退職される植田洋匡教授、佐藤忠信教授、井上和也教授(写真1)の特別講演が行われ、長年にわたる防災研究の成果について述べられた。
 同日午後1時から3時半までは、平成16年に日本に上陸した多くの台風(9月7日の18号、29日の21号、10月20日の23号など)、洪水(7月新潟、福島、福井豪雨など)、地震(10月23日中越地震、12月26日スマトラ地震など)についての7つの災害調査特別報告が行われた。平成16年は、災害が異常に多い年であったことが痛感させられた。午後3時45分からは、5つの会場に分かれて、災害調査報告と一般講演に移った。
(写真 2)
 2日目には、5つの会場での一般講演にポスター会場におけるポスター発表(写真2)が加わり、活発な発表と議論が行われた。講演数は、特別講演と災害調査特別報告のほか、災害調査報告が17、COE発表が25、一般講演が125、ポスター発表が53、計220であった。要旨は、防災研究所のホームページを参照されたい。今年は、災害調査特別報告に重点をおき、長い時間(2時間半)を割いたので、例年に比べて、一般講演の時間が窮屈になり、まったく休息時間が無い会場も生じた。次年度は、この点について検討を要するであろう。
 懇親会は、例年は最終日(金曜)に全発表が終わってから行われてきたが、今年度は、月曜日と火曜日開催ということで、1日目の終了後に行われた。
 なお、研究発表講演会は、平成15年度より、行事推進委員会が担当して行われている。ここに、平成15年度と16年度の行事推進委員会のメンバーの名前を列挙しておきたい。橋本委員長、友杉、石垣、福岡、堀口、井口、吹田、矢守、藤田、井合(平成15年度)、多々納(平成16年度)、川崎、小松(研究協力掛)、吉山(防災研担当事務室)、西村(技術室)、冨阪(技術室)。
 申し込みWEBの作成などでは、技術室の松浦技術員の多大な協力を得た。
(地震予知研究センター 川崎一朗)