2006年6月4日の桜島南岳東斜面の噴火について           桜 島地図

[2006年6月19日 11:30更新]
612の火山噴火予知 連絡会での全国の火山活動の評価結果を受けて、福岡管区気象台・鹿児島地方気象台が桜島の火山活動レベルを2から3に上げる臨時火山情報を発表しました。これ を受けて、鹿児島県は地域防災計画に規定された「桜島爆発災害対策連絡会議」を開催して規制等について協議を行い、鹿児島市が現時点で予想される災害に対 する立ち入り規制等の措置を実施しました。会議は公開され、その概要は鹿児島県HP上に危 機管理局危機管理防災課から報告されています。

64の桜島南岳東斜面 での噴火再開から2週間たった618に、鹿児島市黒 神町にある黒神中学校で防災教室が開催され、先生、生徒、保護者ら約30人を対象に、消防および警察からいざというときの避難連絡体制が説明され、地区毎の生徒の避難誘導が話し合われました。その 場で、火山活動研究センターから火山活動の現状、見通しおよび黒神校区の人に注意してほしいことを解説しました
[2006年6月14日 13:00更新]
桜島で過去に発生した火砕流についての研究報告(加茂・石 原,1986)を掲載しました。
[2006年6月12日 19:00更新]
6121247分、南岳A火 口で大きな空気振動を伴う爆発的噴火 が発生しました。(写真1写真2
また、昭和火口跡内新火口でも断続的に噴火しています。(1252分の噴火1530分 の噴火
[2006年6月12日 11:30更新]
200664日 から昭和火口では繰り返して噴火が発生、本格的な火口に成長しつつある。一方、同火口の噴火を伴 う火山性地震(BL 型)は、これまで山頂火口の地下で発生していたが、610日頃から山頂火口の東、昭和火口付近の地下で発生している。昭和火口へ連なる火道 が成長拡大しつつあると推定され、今後、従来山頂火口で発生していた規模の噴火が、昭和火口で発生する可能性が高くなってきた。

昭和火口の上手側が削られ、下流側に火山灰等火砕物が堆積し、火口としての形状が整ってき たよ うである(火口の直径は概略50m程度と推定され る)。小規模な爆発であっても、火砕物の溢出、19791120日(南岳火口縁から1.2km流 下)程度の火砕流発生の可能性がある。また、火口周辺に堆積した火砕物は、降雨時の土石流発生の材料となる(予 知連資料参照)。
[2006年6月8日 12:00更新]
67日は朝から噴火していない状態が続いていましたが、 午後1730分 頃より再び噴火しました。(写真1写真2

64日の昭和火口での噴火につ いてコメント(石原和弘)   ※6月8日一部修正
[2006年6月6日 11:00更新]
66日 午前0858分頃より再び噴煙をあげ始めました。(写真1写真2 
[2006年6月5日 21:30更新] 
64日 午前10時過ぎ、桜島南岳東斜面の昭和火口跡の上端付近(標高:約800m) から、火山灰を含む噴煙が放出しているのを、桜島東部の黒神から当センター職員が確 認した.火山活動研究センターでは,噴火地点の東方約3kmの地点で13時頃から TVカメラおよび赤外線カメラによる観測を実施した.13:39から18:30の約5時間に,5分から36分の間隔で,24回の小噴火が発生した.

そのうち,15:20の小噴火の可視画像と赤 外画像を示す.噴火のはじめ数秒間はコックステイル状に火山灰が噴出(高度:50100
mし,約10秒後に高さ200300mの噴煙柱に成長した.噴出に伴う弱い音響と噴石が火口付近の地面に落下する音が聞こえた.コッ クステイル状 の噴煙の中心部の平均温度は70であっ た.5日午前10時頃には一旦噴火活動は停止したようである.噴出した火孔の大きさは10m程 度と推定される.

南岳上空の風は微弱で,噴煙は南岳を南回りに周回し,桜島の南西側(鹿児島市持木町や野尻町)に極細粒の火山灰が降下した(当センター柴立観測室の観測井の蓋に積もった火山灰).持木町での調査では,1平方
メートルあたり240gで あった.火 山灰の総量は数千〜1万トン程度と推定される.
 
※昭和火口
大正大噴火(1914年)の後,昭和10年 代に南岳東斜面から小規模噴火が間欠的に発生した.1939(昭和14年)10月には小規模な熱雲(火砕流)を生じている.ほぼ同じ位置から,
1946昭和213月に溶岩流出が始まり,南岳東斜面の標高400m付近で東方と南方へ分流した。東へ流れた溶岩は黒神集落を、南へ流れた溶岩は有村集 落を埋没させた.溶岩流の総量は1.8億立方メートルと推定される.この火 口跡では、その後も噴気が認められ,地温も周辺より高い状態が 続いていた.2006年に入り,噴気量が増大,温度異常域が拡大する傾向が認められていた.