図1: 実大架構

鋼構造実大試験架構


本架構は宇治キャンパスの研究棟(耐震改修以前)と基本的に相似形で、その短辺方向1スパン(3.75m)・長辺方向2スパン(7.5m)を切り出した形をした実大試験架構である。高さは5層(17m)あり、鉄骨の純ラーメン構造である。各階は12cm厚のコンクリート床版で形成されており、1層当たりの重量は約30tonである。本架構は様々な耐震補強部材や制震部材を取り付けてその効果を把握するのに適しており、現在でも事例は少ないがそうした実験に用いられている。