■その1(施設関係)
地震予知研究センター

 図1: 観測棟


 図2: 伸縮計:基準尺(石英管)の先端と変位センサー(作動トランス)
基準尺のもう一方の端は50 メートル離れた台に固定されている。



 図3: 地下水位計:観測坑道の床面から下方に 20メートル掘削・ケーシングした観測井。通常水面は床面上方1.5?2.5 メートルの範囲で変動する。

逢坂山観測所

520-0054 【問い合わせ】
 Email: morii@rcep.dpri.kyoto-u.ac.jp
 TEL:  0774-38-4298
 FAX:  0774-38-4239

【所内担当教員(○責任者)】
  ○森井 亙


(1)逢坂山観測所
(2)教授:川崎一朗
助教:森井亙
協力教官:片尾浩(准教授)・加納靖之(助教)
(3)観測装置
伸縮計:水平3 成分 分解能1.4x10?12
地下水位計:一基 分解能 1mm
ボアホール歪計:水平3 成分+鉛直1 成分 埋設深度は観測坑道床面から20m
下方(4)研究対象と研究概要
観測所坑道内において地殻変動と地下水位の高精度連続観測を行い,近畿北部における
地震活動と当観測所での歪変化・水位変化の関係を研究している.また、新たな観測システムの開発を行った.
a) 地下水位と歪の関係に関する研究1
逢坂山観測所では、地下水位と歪の観測値に明瞭な相関が見られることが既に明らかにされている。これまで、水位変化に伴う歪値の変動は、周辺の水圧変化に伴う観測坑道の変形を反映しているものと推測されていた。しかし、潮汐記録に基づいて量的に検討した結果、坑道の変形分も含まれていることは確かであるが、その量は10%程度であり、主たる原因は坑道を含む山体全体の変形であるらしいことが分かった。
b)地下水位と歪の関係に関する研究2
通常は周辺域の降水量が地下水位を支配していることが既に分かっているが、比較的広域な歪場の状態が変化する際には降水量とは無関係に地下水位が大きく変動することが分かった。2003 年初頭・2006 年中頃・2008 年初頭には、逢坂山を含む近畿地方の地殻変動観測所(阿武山・天ヶ瀬・屯鶴峯・逢坂山)で同時期に歪レートの顕著な変化が生じたが、その際最も早期に大きな変動を示したのは地下水位であった。このことから、水位観測は歪場の状態変化の始まりを検知するために有効であると考えられる。もしも、大規模地震の前に震源域周辺で歪場の状態が変化するのであれば、水位観測は地震予知に有効な手段であると考えている。
c)光伝送式観測システムの開発
逢坂山観測所に設置されている歪計は10?11の分解能を有しているが、これまでは計器のアナログ出力を記録装置のある観測棟まで約400 メートル信号ケーブルを介して伝送していた。このため伝送系路上で雑音を拾いこみ、計測器の高分解能を充分に生かしきれていなかった。この問題を解決するために、歪計直近に高分解能A/D変換器を設置し、そのデジタル情報を光ケーブルを介して観測棟まで伝送する方式を開発・作成した。


【利用条件】
事前に担当者に相談すること。
【利用届け】
Word 版


【利用届提出先】
 〒611-0011
 宇治市五ヶ庄
 京都大学宇治地区事務部 研究協力課
 ( Tel: 0774-38-3350, Fax: 0774-38-3369 )
 (E-mail: kyodo@dpri.kyoto-u.ac.jp)