拝啓
時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます.
さて,この度,京都大学防災研究所では,下記の要領で教官を公募することになりました.つきましては,関係各位に周知の上,適任者の推薦または応募についてよろしくお取り計らいくださいますようお願い申し上げます.
| 助教授 1名 | |
| 巨大災害研究センター 巨大災害過程研究領域 | |
| 災害による被害が巨大化しないための総合減災システムの開発を目指し.自然科学と社会科学を融合した立場から,災害の発生前,発生後のそれぞれの過程における特徴的現象を実証的に明らかにする. また,京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻の教育を担当する. | |
| 平成14年4月以降 | |
| 博士の学位を有するもの | |
| (1) | 履歴書 |
| (2) | 研究業績一覧(「査読あり」および「査読なし」に区分した論文一覧表) |
| (3) | 主要論文別刷(コピー可)5編以内 |
| (4) | 研究業績の概要(A4用紙2枚以内) |
| (5) | (5) 今後の研究計画及び抱負(A4用紙2枚以内) |
| (6) | 推薦書または応募者について意見を伺える方の氏名と連絡先 |
| 平成14年2月28日(木)必着 | |
| 〒611-0011 宇治市五ヶ庄 | |
| 京都大学宇治地区事務部 | |
| 防災研究所担当事務室 専門員 谷川為和 気付 | |
| 巨大災害研究センター巨大災害過程研究領域助教授候補者選考委員 宛 | |
| (封筒の表には「教官応募書類在中」と朱書し,郵便の場合は書留にすること) | |
| 書類提出先と同じ | |
| e-mail: tamekazu@uji.kyoto-u.ac.jp FAX: 0774-38-4030 |
近年の急激な社会構造の複雑化・高度化は多様な自然災害の発生をもたらし,巨大災害につながる危険性を大きくしている.そこでは,自然災害の性質ばかりでなく,人為的な要因によって被害が連鎖的に拡大して,社会に未曽有の衝撃を与える.したがって,自然科学と社会科学を融合した共同研究体制が必須であり,それによって初めて総合的な減災システムの構築が可能となる.
平成8年度発足した巨大災害研究センターではこれらの研究をさらに発展させ,3つの柱,すなわち,巨大災害過程(Information and intelligence),災害情報システム(Preparedness and Societal Reactions),被害抑止システム(Urban Design and Planning)の領域の共同研究を推進してきている.
これらの研究分野は複合的であって,専任の教授3名,助教授2名,助手2名は,本学の工学研究科,理学研究科及び情報学研究科に属しており,現在,修士・博士課程の大学院生の研究指導は,それぞれの研究科からの合計20名について実施している.なお,これ以外に,国内客員教授,助教授各2名,外国人客員教授1名の定員の他,現在,非常勤講師3名,学内研究担当教官4名によって共同研究を実施してきている.
とくに特筆すべきは平成7年に発生した阪神・淡路大震災に関する調査研究であって,発生直後の緊急対応期から復旧・復興期の全過程について,地域防災システム研究センター,そして平成8年度新設後の巨大災害研究センターは総力を挙げて組織的研究に取り組んできた.
さらに,過去3年間だけでも,1998パプアニューギニア津波災害,1999年コロンビア・アルメニア地震災害,台風18号による高潮災害,1999年トルコ・マルマラ地震災害,台湾・集集地震災害,2000年有珠山噴火災害,三宅島噴火災害,東海豪雨災害,鳥取県西部地震災害,2001年インド西部地震災害,芸予地震災害の災害調査を主体的に実施してきた.各研究領域の研究内容は,以下の通りである.
巨大災害過程研究領域
災害による被害を軽減するための研究を行う.まず,国・地域・都市の防災力,災害脆弱性,ハザードとしての外力及び災害リスクの定量的な評価方法を開発する.そして,巨大災害の発生法則と拡大要因を明らかにするとともに,発生危険度及び人的被害予測を確率的に行う.これらの応用として,人的被害軽減のための各種情報と知恵を結集した減災システムを提案する.
災害情報システム研究領域
災害発生後の効果的な対応を可能にするための研究を行う.その前提として災害対応を情報処理過程としてとらえ,災害発生後の事態の展開に関する理論化を社会レベルと個人レベルの2つの水準で検討する.
被害抑止システム研究領域
災害による社会的被害を軽減するための研究を行う.とくに,大都市圏地震災害の被災構造とその時系列的展開,各種ライフラインに代表される施設・構造物の複合破壊とその経済損失の評価に関する解析を行う.
災害史・災害変貌機構研究領域(客員)
災害史資料解析から,歴史時代における巨大災害史の研究を継続するとともに,災害資料の充実している近世以降の東京,大阪を対象とした大都市圏地震災害の変貌を総合的に明らかにする.
自然災害研究・情報ネットワーク分野(客員)
自然災害研究者の活発な研究活動を全国的に展開できるようにするため,研究ネットワークを構築し,データーベースを構築するとともに,災害の地域性に関する共同研究を推進する.
国際災害情報ネットワーク領域(外国人客員)
自然災害に関する世界各国の数値,映像,文献データの交換とインターネットなどによるデータベースや防災地理情報などの相互利用を推進して,効率的な国際共同研究を実施する.
巨大災害研究センターの教官構成は次の通りである(平成13年11月1日現在).
ただし,当センターは真に大部門制をとっており,他のスタッフと 共同しながらも独立して研究を推進できる人を求めたい.
| 【研 究 領 域】 | 【教 授】 | 【助教授】 | 【助 手】 |
| 巨大災害過程 | 河田 恵昭 | (今回公募) | 高橋 智幸,柄谷 友香 |
| 災害情報システム | 林 春男 | ||
| 被害抑止システム | 田中 哮義 | 赤松 純平 | |
| 災害史・災害変貌機構研究領域(客員) | 横田 冬彦 | 永田 茂 | |
| 自然災害研究・情報ネットワーク分野(客員) | 藤田 正 | 野田 隆 |