Volcano

質問
噴火が起こりそうなとき、どこから情報が流されるのでしょうか?

回答
2007年12月に気象業務法が改正され、気象庁は日本国内のすべての火山について、噴火による危険の及びそうな範囲に応じて、予警報を発表しすることになりました。平常状態の危険が火口内に限定されるときは「噴火予報」、火口の外まで危険になった段階では「火口周辺警報」に引き上げ、人が住んでいる範囲まで危険が及ぶ時には、避難準備や避難を呼びかける「噴火警報」が発表されます。火山防災マップの整備された火山では、よりきめ細かい5段階の警戒レベルとあわせて発表されます。予警報や警戒レベルが変更されたときには、市町村や報道を通じて住民に伝えられます。今、それぞれの火山にどの予警報が出されているかは、気象庁のホームペイジで確認することができます。噴火警報が出た時には、住民や観光客の安全のために、火山を抱える市町村が火山防災マップと噴火警報をもとに、規制範囲を定めます。(火山活動研究センター)

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質問
火山噴火の予知はできるのでしょうか?

回答
火山噴火は地下深くから上がってくるマグマやマグマの熱によって引き起こされます。地震の予知と同じように、目に見えない地下の動きをさまざまな観測で捉えることが噴火予知の第一歩です。有珠山、伊豆大島、桜島など観測体制が整備された火山では、過去の経験と観測データの異常から、大きな噴火が始まるのをある程度予測することができます。しかし、岩手山では1998年から有感地震や噴気活動の出現などの地変が発生し、マグマが地表近くまで上がってきたにも関わらず噴火に至りませんでした。このように、地変が直ちに噴火に至らない例もあります。また、噴火が始まってから、もっと活発になるのか、いつまで続くかといった予測は噴火の開始の予測よりも難しい課題です。それでも、すべての活火山で観測がなされるようになり、火山の構造や噴火の発生メカニズムなどの研究が進めば、確実な噴火予知に近づくことができると思います。(火山活動研究センター)

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質問
活火山、休火山、死火山という火山の分類を習いました。国語辞典にも載っています。このような分類は今もあるのでしょうか?あるようでしたらそれらの定義を教えてください。

回答
多くの火山は、噴火と噴火の間には数十年から数千年の休止期があります。有珠山や雲仙普賢岳も江戸時代の噴火の前には千年以上噴火しなかった期間があります。このように火山が「休んでいる」時間にはとても幅があり、休火山や死火山という言葉は「この火山はもう噴火しない」という誤解を生みます。このため、今は休火山や死火山という言葉は使いません。1991年、火山噴火予知連絡会は、活火山の定義を「過去2千年間に噴火したことのある火山および現在活発な噴気活動のある火山」と定め、86火山を指定しました。2003年1月には、「過去1万年間に噴火したことのある火山および現在活発な噴気活動のある火山」に変更されて108になり、2011年6月には北海道の天頂山と雄阿寒岳が活火山に認定されて110となりました。(火山活動研究センター)

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質問
火山活動に伴う地磁気変化の原因は何ですか?

回答
火山活動に伴う地磁気変化の原因は、主に熱磁気効果、圧磁気効果、界面動電効果の3つがあげられます。まず火山を構成する岩石の磁化は温度に依存しているため、火山体内部の加熱・冷却によって、岩石中の磁化が消磁・帯磁します。これを熱磁気効果と言い、全磁力変化量は数十~数百nTに及び、火山活動に伴う地磁気変化の原因の大部分を占めます。次に、圧磁気効果はマグマ黙りなどの圧力変化によって磁性鉱物の磁化が変化するもので、全磁力変化量は10nT程度以下になります。また界面動電効果は、水が電荷を運ぶことで生じる電流が磁場を作るものであり、全磁力変化量は数nT程度以下だと考えられています。(地震予知研究センター)

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質問
危険な火山地域では地磁気をどのように測定しているのでしょうか?それは噴火予知に どういう形で役立つのでしょうか?

回答
危険な火山地域では、飛行機やヘリコプターで地磁気の強度を測定することが主流となってきています(空中磁気測量)。従来から用いられている、地表面に設置された繰り返し磁気測量や連続観測では、観測点の確保に多大な労力を費やし、多地点の観測が難しいからです。測定から得られた磁場の値は、通常の値からのズレ(磁気異常)の大きさを計算することで地下の磁化構造を推定できるものとなります。火山岩の磁化は強く温度に依存するため、地下の磁化構造がわかるということは、地下の熱源の位置や形状等という温度状況を推定できます。また噴火サイクルは数百年というタイムスケールなので、1つのサイクルを通じて、複数の空中磁気測量から地磁気の時間変化を空間的に求める試みを行っており、それが可能になれば火山活動の予測さらには噴火予知に繋がると考えられます。(地震予知研究センター)

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